2025/02/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジーゴさんが現れました。
■ジーゴ > 貧民街の裏路地。日が少し沈み始めて、ますます治安が悪くなる頃。
かろうじて人の気配がするバラックとそれが朽ち果てた廃墟ばかりが並ぶあたりで、
周囲を伺いながら立ち尽くしている少年が一人。
待ち合わせというには少し様子は違っていて、
探している相手のことをよくわかっていないようで、
時折すれ違う人のことをやたらと凝視している。
「このへんだとおもったんだけどな…」
寒いからこの辺りに立ち尽くし続けているのも効率が悪い。
■ジーゴ > 「くそさむ」
そもそも薄着な少年は、日が暮れるに従ってどんどん寒くなる気温に小さく震えた。
かじかむ指先を同じく冷たい手のひらでさすっても、暖かくなる気配はない。
「さがすのめんど…」
ズボンのポケットを弄って、マッチを取り出すと
もう片方のポケットからは紙に包まれた何かを取り出す。
紙包を広げると数本包まれたタバコのうち一本だけを取り上げて
それ以外はもう一度丁寧に包んでポケットにしまった。
「この辺がなわばりって聞いたけどな」
マッチを擦って、小さな炎。
タバコに火をつけると、燃え滓になったマッチはそのまま地面に放り投げてしまうと、
気持ち良さそうにタバコを口に運ぶ。
■ジーゴ > 「あ…さむすぎ」
タバコを吸い終わる頃には体は冷え切っている。
今日は探していた相手には会えなかったみたいだ。
ギリギリまで吸い終えたタバコを地面に落とすと、
そのまま裏路地へと消えていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジーゴさんが去りました。