2024/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に淫堕仙人さんが現れました。
淫堕仙人 > ヒトの領地に足を踏み入れる以上、そのヒトに倣って紛れ込んでいた。
衛兵には小遣い程度のわいろを渡してあっさりと街の中に入り込んだ仙人。
といって別段土地を荒らしたり襲撃をするわけではなく、ちょっとした小銭と保存食や新たな調味料といった刺激の変化を求めて足を踏み入れただけだった。
手にはホットドッグ、干し魚のピザ、乾燥野菜のスナックなどが適当に詰め込まれた紙袋を。
そして普段の山中と異なり、外見上だけは橙色のダウンコートに白と青の色で染められたスニーカーを履いているように見せていた。

「うむ、美味い美味い。」

貧民地区特有のニオイに釣られて食事場所を決め込み。
瓦礫に腰を掛けてただ紙袋の中を取り出しては食べ、味を記憶して山の中で同じようなものを作り出す事が出来るようにする。
あるいは、通りすがりの人物の服装などを見て、服装の流行やヒトの中に紛れ込むときに過不足が無い様に変装の勉強――をしている。

「風呂屋にでもいければいいのじゃがなぁ。」

淫堕仙人 > 立て看板、冒険者の募集、傭兵の募集、仕事の斡旋、紹介。
ところどころにある文字の数々を見つめつつ、鼻先から延びている錬金窯に軽く触れて煙を吸い込む。
見た文字を、情報をもとにして知識の養分として吸収するための方法。
肺腑に吸い込み血液と混ざりあい、体を巡り肉体の知識となりつつ脳に到達すれば脳の知恵となる。
学びの機会でもあるこの時間はのんびりと、山の中で見せるような攻撃性は抑えられて穏やかそうな年寄りが一人座っているようにしか見えない。

実際は煙を拡散させて『厄介な男』の近寄りを妨げている
遭遇の偶奇として結果として0か1になるが1が女性になる確率を引き上げるためのもの。
男からすれば『この道、今日は嫌な予感がするから他を回ろう』と思わせる程度の虫の知らせを走らせる。
逆に女からすれば男の数が少ない安全そうな道に見える、思える程度に錯覚と誘因をしていた。

「しかし都市部の人間といってもあんまり目ぼしいのはおらんのぉ。」

王国と言うからには身なりを着飾ったりする女性がいるかと思ったが、そういった女性はどうにももっと人通りの多い場所。
自分の素性が割れる可能性が高い場所に向かうか、それこそ屋敷や王城といった防護や警護が厳重な場所に住んでいるのだろう。

淫堕仙人 > 色々な料理を食べ終えた後。
ふと夜風に気を取られた通行人は煙の甘い香りに気が付いたのか老人の座っていた場所に意識を向けた。
そこに残されていたのはゴミが詰め込まれた袋だけ。
料理の残りはヒトカケラも残されていない状態の瓦礫の山だった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から淫堕仙人さんが去りました。