2024/10/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 朝であろうと夜であろうと、だいぶ冷えてきた
ぶる、と大男が、その大きすぎる体躯を震わせた。風も強く、冷える。
軽く己の身体を抱きながら、大きな大きな男は、空を仰いだ。
夜の街、冷えて澄んだ空は実にきれいだ。

「あー……今年も終わってくなァ。」

ぼそりとひとこと。少し寒すぎるくらいだが、暑いのに比べたらだいぶいい。
気分の良さと一緒に道端に配置されてるベンチに腰掛けたんだが――
ばきん、って音。大男の重みに耐えかねて、真っ二つに割れたんだった。

「う、ぐおっ!……………ぐう。」

だいぶ、手入れもされてないベンチじゃあ脆くなっていたらしい。
貧民街の一角に申し訳程度に置かれていたそれの残骸の真ん中で、ちくしょうと恨み言共に、大きく腕を広げて空を見上げた。
なんだか以前もこうして、ベンチをぶっ壊した気がする。こまったことだ。

イグナス > ヤレヤレ間抜けなことだと、自分でもため息を。
さて、このベンチの処理はどうしたものか――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。