2024/10/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 世の中には自分と似た顔が三人は居るという所謂他人の空似――
「我真的很惊讶。太烦人了。那些事! 烦人!」
(まさかまさかよ。ほんと迷惑。ものすごく! 迷惑!)
派手にあでやかな桃髪に、同じぐらい鮮やかな瞳に、自画自賛しても7~8割? ぐらいは納得してくれると我ながらに思う顔付きにくわえて体格から年頃からそっくりな人が居るらしい。それはそれで驚きだがそれは良い、何が迷惑って……
「我在妓院里对一个女孩做了可怕的事情? 你他妈的在开玩笑吗!」
(俺が娼館の女の子に無体なことして怪我させただぁ? ざけんなマジで!)
首絞めプレイで窒息させかけるわ、SMプレイで肌が裂けるまで鞭打つわ……
お遊びの範疇を遥かに超えて最早殺人癖に両足突っ込んだ下手人にそっくり。
大迷惑。
そんなものに巻き込まれた女の子は重傷でそこな娼館の支配人はそれはもう激怒で、
当然下手人を追い立てているわけだが下手人に間違えられて取り囲まれたら迷惑だ。
ぱ。と。手を放せば、胸倉引っ掴まれて辛うじて立っていた厳つい……厳つい? 顔だったっぽいが殴られすぎて腫れ上がりすぎて血塗れすぎて元がもう分からない男が崩れ落ちる。周りにもそんな有様の黒服たちが5人も6人も倒れて呻いていたり白目剥いていたりと散々な有様である。
そんな路地裏からハンケチで手を拭きつつ歓楽街へと出てくると、溜息付く、ぱっと見優男の桃髪。
「你在浪费我的精力(無駄な体力使わせやがって)。……おっと、だめだめ、口悪かった」
怒りのあまり母国語でそれはもう口汚く罵っていたものだが、ふと、口を抑えて王国語に戻す。
通行の邪魔にならないように壁際のほうへと背を預けてから、
「しっかし、どうするか。ほとぼり冷めるまでどっか匿ってもらおうかな……」
また絡まれたたら疲れるし、なんて、顔見知りのいる娼館あたりを見回している。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から夏虎さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエイリさんが現れました。
■エイリ > 鼻先に突きつけた人相書きにも、店主は我関せずといった顔で首を左右に振った。
外見の特徴を詳しく説明しても梨の礫。
わざとらしく大きな溜息をついて、酒場を後にする。
手に提げているのは、金払いがよければ口が軽くなるかもと、
銀貨数枚と引き換えに買った安酒。
「たいしたことない酒を買わされただけね、まったく……」
冒険者に依頼をするだけして、報酬を支払わずに逃走したという依頼人。
人探しならば得意分野と引き受けたはいいが、想像以上に捜索は難航していた。
夜でも賑やかな、酒場や娼館の立ち並ぶ目抜き通り。
今夜の調査はまだ始まったばかりで、さて次の店は、と
軒先で――さすがに先程の店の前に居座るのは憚れるので隣の店だ――壁に凭れ掛かり。
ぶら下げたままでは邪魔にしかならない酒瓶を空け、
お世辞にも美味とはいえない、ただ酒の味がするだけの水が入った瓶を傾けた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエイリさんが去りました。