2024/09/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここ最近、無駄に忙しかった…己の事で忙しい、であれば良いのだが。
そうではなく、他人事で忙しい、となると、本当に面倒に感じるものである。
まぁ、そんな多忙さも、やっと終わりを迎え、自由時間が訪れた。
この解放感、とても最高である…そう、いつも以上に、羽目を外してしまいそうな程に。

さて、そんな事は、どうでも良いとして。
今日も今日とて、目的もない、適当な散歩。
良く使う屋根の上、ではなくて、今回は通りをちゃんと使っていた。
そうする理由は、少女を知る者であれば、どうせ碌でも無い事だ。
そんな考えが、きっと浮かぶ事だろう…うん、まぁ、間違ってないし?

のらりくらりと歩みを進める、貧民地区とは言え、この時間とは言え、多少は人通りのある大通りだ。
場所が場所だけに、夜道は更に危険度が、と本来は考えるのだろうが。
この少女であれば、むしろ、その危険度に影響をする存在なのだから、何とも言い難いところか。
その視線は、常にきょろきょろと周囲を見渡すように、何かを探るように巡らされている。
面白そうな場所、楽しめそうな相手、そうしたものを見付ける為に。

タマモ > そうは言えども、逆に、何も見付からぬ、そんな日の方が良いのは確か。
そうであれば、少女は探るのを一段落し、次の事を考える。
それが、どんな答えに導かれたのかは…少女のみぞ知る。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 朝であろうと夜であろうと、酷く暑い。
あぢぃ、と男は呻いた。気温が高いだけでなく、蒸す。
パタパタと手のひらで己を仰ぎながら、大きな大きな男は、空を仰いだ。
夜の街、星空だけは嫌にきれいだが、余計に暑さを助長しているようだった。
それでも日差しがないだけましだろうか。

「にしたってなァ、限度ッてもんがあるだろうがよう。」

ぼそりともうひとことうめいて、座ったベンチの上で酒を煽る。
ぐびり、喉を潤した直後に響く、木製ベンチの割れる音――。
ばきん。大きな音を立てて、ベンチが男の重みに耐えかねて、真っ二つに割れたんだった。

「う、ぐおっ!……………ぐう。」

だいぶ、手入れもされてないベンチじゃあ脆くなっていたらしい。
貧民街の一角に申し訳程度に置かれていたそれの残骸の真ん中で、ちくしょうと恨み言共に、大きく腕を広げて空を見上げた。
暑いうえにこんな目にあって、実に散々だと、ひとり。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。