2024/08/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にメアリさんが現れました。
メアリ > 知り合いの店で酒を少しばかり楽しんだあと、気の向くまま行く先も決めずのんびりと歩みを進める。
しとしとと優しく降る雨が火照った頬に当たる感覚が心地よく、雨もそこまで強くないからと
女は傘もささずに歩いている。

「……~♪」

奏でられている鈴の音の様な小さな鼻歌からは、たった今女の機嫌がすこぶる良いことが伺える。
夜の貧民地区を女一人で歩くその様は、女の素性を知らぬ相手からしてみればあまりに無防備と感じられるかもしれず。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 鼻歌を歌う女の前にフード付きのマントを目深にかぶった男が現れて。
マントを翻しながら駆け寄ってきた!

ぶつかる!

そう思った刹那に、その男は伸ばした掌から閃かした。

「おいおい、こんなところを女一人で鼻歌交じりかよ……アブナイぜ、いろんな意味で」

声と一緒に、投げつけられたのはタオルのようだった。
バフっとした音がする。

メアリ > 「…………お気遣いありがとうございます。」

投げつけられたものをスッと避けながら手でキャッチすればそれはタオルと分かり、次にその目の前のフードを
被った男へと視線の先を向ける。

知った顔、というのは声を聞いてすぐに察知したから驚きはせず、妙な間を少しばかり開けてから、にこりと
いつもの笑みを浮かべて礼の言葉を口にした。
女はそれを使わずに綺麗に畳み込めば、男の方へと差し出して。

「大丈夫ですよ。腕っぷしにはそれなりに自信があるので、何かあっても大抵のことは問題ないかと。
――こちらはお返ししますね。」

男が受け取るかどうか定かではないが、受け取らないようであれば押し付けるようにして返そうとすることだろう。

グスタフ > 「それは安心したよ」

間を置いたニコリとした笑みに、即座にニコリと返し。
彼女の動きに拍手を返して、返されたタオルをきっちり受け取る。

「……で、今はいいだろうが、あんまり出歩かない方がいいぜ。
 ま、きっちり送り狼してやるから安心しな」

別に懲りた様子も、下心も隠しもせずに彼女の肩を抱いて歩こうとして。

メアリ > 「送り狼って自分から堂々と言うものじゃないと思うのですけどねぇ……。」

今更下心を隠されたところで、それはそれで逆に警戒してしまうかもしれない。
当たり前に肩に伸ばされる手を一瞥しながら、小さくため息をひとつ零すと、その手から視線を離してゆっくりと歩み始める。

今日は珍しく気が向いているのか、珍しくすんなりと共に歩いてゆくのであった――。

グスタフ > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からメアリさんが去りました。