2024/07/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 夕暮れ時の貧民地区、路地裏。――どことなく気持ちの悪い空気は、こういう場所だからだろうか。
じとりと肌に張り付いて、蒸し暑い。なのにふると体を震わせた。

「んー……悪い空気。だな、おい。」

視線を周囲へ。どこからか見られてるような気配すらある。
実に心地悪い。気のせいだともわかっていたし、そもそも何が出てきたって問題なんてないんだけども。
やれやれと肩を竦める。
――思考を切り替えよう。路地裏の真ん中で腕を組んで仁王立ち。

「飯、どうすッかなあ。」

なんだかんだ、考えるのはそういうこと。

イグナス > さて、あまり考え続けていても、仕方ない。先に何が待っているかもわからないけど、ゆっくりと歩き始めて…。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 場末の酒場で酒を買って、路上のベンチでちびちびやりながら過ごしている。
見る人が見れば、その男が薬物の密売人としてここにいることを知っているが。
そのほか大勢から見れば、ただの飲んだくれである。
客がいなければ、本当にただの飲んだくれであり。
今の彼はただの飲んだくれであった。

それもこれも粗雑な薬物が最近出回り過ぎている為なのだが。
上客に流すものがないので、こんなところで薬物の流通の一翼を担っていた。
とはいえ、その仕事もやる気なく、街行く人を物色して股座を掻こうかという有様。

「こんなとこにいい女なんているわけないかぁ」

グスタフ > 道端でちょっとした騒ぎがあった。
曰く、騙されたとかで男と女が騒いでいる。

「あ~ぁ……みっともないねぇ」

一通り騒ぎが収まってから、残された通りを見て呟く。

「値を釣り上げすぎなんだよ……適正なものを適正で売らんとね」

小さな袋の白い粉を振って見ながら。

「粗雑な品には、粗雑な値を……無駄に吊り上げるもんじゃない」

ため息を吐きながら。

「ま、買い手が欲しがっていれば別だな」

グスタフ > 「例えば、これを死人が生き返る薬として売ったら……詐欺になるな」

袋から取り出して、ひと舐めする。
ただの麻薬だ、ひとを生き返らせる力はない。

「だが、ひとが死んだ悲しみを忘れさせるくらいはできるかもしれない」

……ぺっと吐き捨てる。

「こんな粗悪品じゃ無理かな」

背を反らして立ち上がる。

「あー、女探しに行こうかっな」