2024/06/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリコッタさんが現れました。
リコッタ > 夜の貧民地区。住民の生活水準が低いこの地区では、夜間に灯っている明かりは少ない。
遠くの大通りから届く光と、月の光の下、路地を1つの影が駆けて行く。

「……体……前よりも、軽い……かも……」

四つん這いになり、音もなく四足で駆ける姿は獣のよう。
事実、フードの内の頭には2つの狼耳が揺れていた。

最近はこの姿を心のどこかで受け入れつつあるせいか、肉体と呪いの親和率が良い。
陶酔感にも似た高揚を感じながら、少女は品定めするように物影を巡る。
あわよくば、この衝動が発散できまいかと仄暗い欲望を抱きながら。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリコッタさんが去りました。