2024/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にクロスさんが現れました。
■クロス > 貧民地区 酒場
(満月が夜空に浮かぶ時刻
ここはとある酒場であり、二階は宿屋となっていた。
貧民地区の施設はどこも簡素であり質も悪い物がほとんどである。
人並の生活空間を確保するとなれば多額の金額をぼったくられるため諦めて質の悪い所に泊まるのが一般的であった。
この酒場がそれに値する。
店に入店する者はギルドで稼いでいる冒険者や裏の世界に関わりのある者。
はたまたクスリなどの密入に奴隷の人身売買を行っている物がほとんどであり、金に余裕がある者が酒を嗜む様な場所であった。
表では聞かせれないアングラな話を持ってくるにも丁度いいこの場所で一人の男がカウンターに座っていた。)
「・・・。」
(口に含んだ煙草の煙を天井に向けて吐き出す。
ニコチンの苦みを消すかの様に頼んだ酒を流し込み、たった一人、酒場で黄昏ていたのである。
全身を黒一色の服に染め、腰まである長い髪をしたミレー族の男。
普段、ミレーなら存在を隠して活動する者がほとんどであるが、男は大胆にもさらけ出し、日常の様に過ごしていたのであった。
ミレーは売れば金になる、そんな欲望を抱えてもおかしくない様なこの場所では、誰一人彼を刺激する者は居なかったのである)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエルミアさんが現れました。
■エルミア > 貧民地区のとある教会。
別に信仰心に目覚めて訪れた、なんて理由ではない。
お仕事の依頼で、この教会へと送られてきた荷物を持ってきたのだ。
中身は開けないように、との言伝を受けている。
何か大切なものなんだろうと思えば、ここまで来る間もしっかりと両手で抱えて守って来た。
来る道もちゃんと人通りのなるべくある通りを選び、今まさに教会を前にしている状況で。
「やっと着いたぁ…安全な道を選ぶと、遠回りになっちゃうから参っちゃうよぉ。
後はこれを渡すだけ、でも油断は禁物…!」
入り口の前まで来て、ぎゅっと荷物の包みをしっかりと抱え直せば。
右見て、左見て、最後の安全を確認するように周囲を見渡してから。
いざ教会の中へと入ろうと、その一歩を踏みしめるのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 教会の中、祭壇の前で背を向けたまま男は立っていた。
聖服を着ているのは伊達ではない。荷物を待っているのだ。
そろそろ来る頃だろう。
教会に入ってくる人を招き入れるように手を広げて。
荷物を持った彼女に低い声音で声を掛けた。
「ようこそ。中身を改めさせてもらうがいいかね?」
扉を閉めるように促して、荷物を受け取り――。
中身をあけた。そのまま男は荷物を落とす。
何かが割れる音。薬品の匂い。そして、彼女の意識は途切れた。
■エルミア > もちろん、彼女は油断を最後までしなかった。
依頼通りに、荷物を渡すべき相手に渡す、その時まで。
「はい、どうぞ!」
中身を改めると伝える彼に、その荷物を素直に渡す。
しかし彼の取った次の行動は、その荷物を床に落としてしまうというもの。
「あ…!…あ……あれ…?」
吃驚して声をあげはするのだけれど、出来たのはそれだけで。
ぐらっと視界が歪むと…意識が途切れ、ぱたりと倒れてしまって。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエルミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグスタフさんが去りました。