2024/04/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアキアスさんが現れました。
■アキアス > 貧民地区の路地裏。
娼館や酒場の立ち並ぶ通りから一本入ったくらいのところで、赤髪の大男とその取り巻きが酒瓶をそれぞれ持って駄弁っている。
やれあそこの娼婦がどうだの、酒場の看板娘がどうだのと。
なんで酒場で飲んでないのかといえば、近くの家から酒が供給されているようだから、普段の塒が近いのかもしれず。
もしくは普段からこうやって場所を選ばずたむろしているかのどれかだろう。
誰しもある程度出来上がっているようでもあるから、何処かで飲んで次にハシゴする途中であったのかもしれない。
「ぁー。もう酒もねぇのか。どうする、も少し飲むか、次は女か」
へらへら笑う赤髪の男に周囲の男はそれぞれ酒!だのオンナ!だの叫んでいる。
酔っ払いらしくまとまりも無い。
中には通りへと向かう娼婦向けて口笛を吹いたりして茶化している者も。
娼婦も心得たもので、お店でね、とウインクをして路地を出ていく。
気分良く酔ってタガが外れかけてはいるようで、あしらい方の下手な者が近づけば面倒になりそうなのは見て取れるだろう。
貧民地区をうろつく衛兵などは見慣れた光景で気にはしないだろうけれど、変に真面目に職務を全うする者でもいれば、逆に鬱陶しく絡みそうでもあって。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にメアリさんが現れました。
■メアリ > 貧民地区の酒場から出て酒気を帯びながらふらりと通りを歩く酔っ払い。
昨晩は酒のせいで酷い目にあったものだから、今日はその記憶を酒で上書きして気分も上々に通りを歩く。
身を置いている宿へ戻ろうと思う中、気まぐれに今日は別のルートから向かってみようなどと思えば
女は通りだけでなく路地裏や、屋根の上塀の上など、道なき道をパルクールの如く軽々しく抜けては
心地よい夜風を感じながら宿へと向かう。
「……おっと」
その最中、塀を乗り越えた先の路地裏で数人がたむろしていると気が付けば、動き続けていた足が止まる。
流石にこの団体の中を強引に抜ける程判断力は鈍っておらず、別の道を通るかとすぐさま踵を返そう
とした時、ふと、その中でひとりの大柄な男に目が留まって
「あら、アキアス様?」
その顔に恐らく間違いはないだろう。
思わぬ再会に少しばかり驚いたように目を丸くしながらも、相手の返事がある前に「お久しぶりですねぇ」と
女はにこりと微笑みを浮かべる。
■アキアス > 酒精が入り上機嫌。
飲んでいるのは安酒で場所も大概だが、これでも上等な貧民街育ち。
酔ってはいてもこの街で警戒を怠るほどに鈍ってはいないのも、その育ち故か。
もしくは冒険者などという職業をして長年過ごした故か。
路地の奥、音も少なく移動する気配を悟っては、視線だけそちらに向けていて。
「んぁ? ……メアリか! 相変らず好い女っぷりだなぁ」
塀を越え、そこからどう来るかと思えば、一旦は離れていく様子を見せた相手。
その相手がこちらに声をかけてくるなら顔を上げ、訝し気に双眸細めて見やる。
直ぐに相手が見知った相手、しかもそこらの娼婦より格段に好ましく思っている女傭兵であればだらしなく相好崩して。
周は彼女の女らしい身体付きに口笛を吹いたり、
アキアスとの関係を探るように二人の会話に聞き耳を立てていたりと様々な反応。
のろのろと立ち上がれば、微笑む彼女の腰に腕を伸ばし抱き寄せようと近づいて。
■メアリ > 「ふふ、ありがとうございいます。」
男の言葉にさらりと礼を告げつつ、改めて視線を巡らせて軽く周りの様子を伺い、男の元へと視線の先を戻した。
「っ……楽しく飲んでいた中でしょうに、割って入ってしまってすみません。
お散歩中に知った顔があったものですから、つい声を掛けてしまいました。」
腰を抱き寄せられ、更に距離が近くなった相手へ様子見もせずに水を差してしまった事を謝罪しながら
変わらず笑みを浮かべたままの女は酒気を帯びているためか、以前よりも増して雰囲気が柔らかく
というよりも緩く感じられるかもしれない。
よく見れば頬にはほんのりと赤みが差して、深い青色の瞳は薄く水の膜をはって潤んでおり
何処か艶めかしさも纏っているだろう。
■アキアス > 彼女が逃げることなく腕の内に収まってくれるのなら、口端を嬉し気に引き上げ。
取り巻き連中に見せつけるよう、その触れ心地のよい身体を引き寄せ、自身の体躯に添わせる。
乱暴に扱うでもなく、腫物に触れるようでも無い。
当然というように腰を抱くその動きで少なくともアキアスが彼女をどう扱っているかは知れたのだろう。
冷やかす様な視線やら、羨むような視線やらが二人を見上げていて。
「ぁ? 良い良い、メアリなら大歓迎だし、しかもこいつら相手の時なら猶更だ」
有象無象の取り巻き連中よりもよほど優先する相手だと彼女に告げれば、
周囲からは「そりゃあない」、「仲間より女か」、「こっちも混ぜろよ」などと野次が飛ぶ。
けれど自分が言った言葉の通りそれらは男に響いた様子はなく。
腕の内の女の表情を眺めては、自身と同じく酒精を愉しんだ後と知り。
艶やかに瞳を揺らしては、どこか熱っぽい呼気を零す様子を見つけて。
それこそ周りなど見えないかのように彼女の耳元に顔を寄せて。
「散歩はまだ続けるのか? それとも終わってもう帰るのか?」
そう問いながら、彼女の腰元を撫で、肉付き良い尻に指先を這わせる。
問いかける意図は透けて見えるだろう。彼女はどう答えるものか。