2024/04/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にメアリさんが現れました。
メアリ > 「―――……ッ」

どこかふらついた足取りで貧民地区内に在る今は使われていない廃墟へと入り込めば、倒れ込む
ようにして廃墟の柱へと肩を預け、そのままずるずると滑り落ちるように床に腰を下ろす。

近場に身を隠せそうな場所があって良かったと安堵する女の呼吸は荒く、熱がこもっている。
微かに震える身体を抱きしめるように片腕を摩りながら、目を閉じて状況を整理しようと思考を巡らせて。

身体は震え、春先の夜だというのに熱いと感じられる程に熱を帯びている。
そして何か眠気とも近い様な妙な感覚があり、時間が経つにつれて少しずつだかが意識が揺蕩い
沈んでゆくような心地良ささえ感じられる。

数刻前、飲めと差し出されたあの酒が原因だろう―――
以前の仲間で顔見知りだからと、あの男が敵になったとも気付かずに完全に油断していた。

あの酒の中に催淫系の罠を仕掛けられていたのだろうかと思うも、それにしては少しばかり違和感
のようなものを感じる気もするが……
なんにせよ、恐らく一過性の効果に違いないと思うと、この力が抜けるまでの間は此処で大人しくしていようと…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 夜間の張り込み。廃墟からとある店の動向を探っていれば、思わぬ闖入者に思案する。
その相手が知った顔でなければ立ち去ったのだろうが。これも何かの縁か。

「よお、ひどい面だな。毒でも盛られたか?」

軽薄そうな影が彼女の上に影を落とす。
手をひらひらさせながら軽口を言う男は、彼女の様子に失礼、と脈拍や頬を叩いて様子を見て。

「……一人じゃ動けなさそうだな。肩貸すぜ。助けてやるよ」

彼女をひょいっと立たせて支えようとする。

メアリ > こんな廃墟に誰も居ないと"思い込んでいた"女は、その先客の声にビクリと肩を跳ねさせた。
声の主の方を見ればそこにあるのは見知った顔、どうしてこんなところに……と言わんばかりに
驚いた顔を浮かべて。

「んっ……く、っ……」

その手が頬を叩くとびく、と露骨に震えながら熱の孕んだ目で男を見上げる。

その声に返事を返すことなく、否、返す余裕もなく。
肩を貸す男の腕に身を預けて立ち上がる女の身体は、触れ合う場所から感じられる温度に触発されたように
仕掛けられた魔術によって知らぬ内にじわじわと作り変えられてゆく――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からメアリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグスタフさんが去りました。