2024/04/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエストさんが現れました。
エスト > 日が暮れてしまった貧民地区。
その一角にあるガラが良いとは言えない人、冒険者などでそれなりに込み合う冒険者ギルドに併設された酒場。
酒も料理も良くはないが値段が安いだけが取り柄の酒場、その一角で依頼書を眺めては安エールを口にする。

「この護衛が……これだけで、こっちの採取がこれだけ。
平民地区よりも依頼は多いけど…あぶないよね、これ」

護衛依頼の報酬は平均的だが、採取の依頼は妙に高い報酬。
集めるものはいたって普通に思えるが報酬の良さに怪しんでしまい。

受けるべきか、それともほかの何か、もし複数依頼で誰かが仲間を探しているなら多少は安心できるかも。
そんなことを考えながら酒場内からギルドと視線を向け。

だがそんなうまい状況があれば乗るだろうが、それも運しだい。
手堅く今受けれそうなものにするべきか、そう考えては安エールをまた口に運んで。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゼオンさんが現れました。
ゼオン > ガラが悪いのも無理からぬこと。
中には隠語交じりで薬の取引を掲げているようなものさえあるギルドに、
周辺の成らず者を寄せ集める男がふらりと足を運び。

「……ふへぇーん……?」

妙に高い報酬を一瞥する。予めアニキから聞いた符号と確認。
……多分人さらいだろう。男なら労働力に、女なら慰み者に。

「……ぁ、いるんだこれ受ける奴。まあそりゃそうか」

金に困って依頼を受ける。日銭を稼ぐより困窮しているものほどいいカモで。
そういうカモなら、こちらが横取りするのも悪くない。

そうでなくてもこの依頼を出してる人攫いは目立ちすぎてる。
そろそろ目障りだから色々掠め取るのもいいだろう。

「ちょぃーっす。あんたもこの依頼受けるクチ? 俺ゼオンてんだけど、美人ちゃんお名前なんてーの?」

などと、会話もそぞろに口説きながら、言外に依頼を受ける口なのだと。
……わりと面白い相手に出くわした。
ただの駆け出しかと思ったら周囲に振りまく注意が違う。

「よかったら俺冒険者家業慣れてなくてさー、一緒に受けてもらえると嬉しいなぁーって思っちゃうんだけど」

エスト > どうしたものかな、そう考えて依頼書を眺めるもピンとこない。
しかし出来れば依頼は受けておきたいという考え、なのできっぱりと止めるという選択は選びにくい。

胡散臭いが採取にするべきかと考え始め。
そうしようと決断をする瞬間、声を掛けられ依頼書から視線をそらし。

「この依頼?受けようかって思ってるけど、そっちも?」

突然の言葉に驚きはするがフレンドリーに返しては依頼書を見せ。
しかし名前を問われたことには、先に言わないかな?と相手を見ていたりとして。

「一緒に受けるのはいいけど。慣れてないは嘘よね?」

その言葉を信じそうになるが、慣れていないという雰囲気ではなく。
実は慣れてない?と伺い確かめるように見て。

ゼオン > (カンはやっぱ鋭いかぁー……)

 慣れてないのはうそ、という相手も駆け出しの”カモ”というには動きが違う。
 人慣れしている。人に一定以上の距離を保ってる空気。それを隠してる。

「あ、やっぱ分かっちゃう? ナンパ半分よ半分。
 もう半分は俺そっち方向に用事あるからさ。リターンでけえじゃん?
 そう言うのに目が行く人と行きたいなぁーって感じ?」

 包み隠さず目論見の一つを口にするが、全ては明らかにしない。
 だが、冒険者としての利害の一致はあるのだと堕としどころは示して。

「お互い腕に覚えある感じっしょ? なんかくせぇーけど、儲かりはしそうだよねーってか。
 ……舐めてかかってる奴いたら出し抜くの、一口乗らね?」

 もう一つの本心。誰かよからぬものがいる。依頼に目論見があるという所見の一致。
 なら、先立つものがいるならどうだろうか、と提案をして様子を伺う。

 これで乗らない可能性もある。
 ……最近すぐに乗ってくれる女が多かったからこれはこれで面白い。

エスト > 少なくとも、周囲で騒いでいる連中に比べるのが失礼に思える気配。
そんな相手が慣れていないと言えば、多少警戒をわざと見せ。

「なんとなくだけどね。ナンパならあっちにね?
そっちもこの依頼の方に用事?
そういうことなんだ」

話される内容、全部ではないだろうが嘘ではないと思うことにし。
同じ方向に行くという、理由としては納得できるものであり。

「私はどうだろうね。でもそっちはありそう。
そうそう、平民地区の同じ依頼より報酬が多いから怪しく見えてね、
向かうのはいいけど、そういうのは…」

確かに稼げるときに稼ぐのは、冒険者としての常。
しかし、出し抜くと聞けば、少し微妙な顔。

その舐めてかかってくる相手の度合いによるが、いいのかという顔をしてしまう。

ゼオン > 「いやナンパでも上玉のこっちっしょ。クモドロじゃんクモドロ」

 雲泥の差、とでも言いたいのだろう。少なくとも頭は良くなさそう。
 腕の立つごろつき、いざとなれば弾避けになる、ぐらいの立ち方を見せつつ。

「なんつうかーさー、治安ての? 役人やここのギルドに期待できねえし?
 貧民エリアだからっつってそういう依頼多いんだよねぇ。
 だったらさぁ、俺等が逆に食い物にしたっていいんじゃね?

 ……こういうこと普段からやってる奴等なら、あの額面以上に溜め込んでるんじゃねえかなぁーって。プラスアルファとか」

 微妙な顔に感じ取れるのは少なくとも倫理観の類ではない。
 リスクを推し量っている顔、初めてだからの躊躇と言う程度。
 そこに、妖しいが揺らぐほどの額以上の見込みを提示をしても見る。

エスト > 「そんなもの?」

雲泥の差と言いたいのだろうが判りにくく、首を傾げ。
腕は立つが、それ以外はなのかとみてしまい。

「役にはそうだけどね、ギルドもなの?
稼ぐならこっちってことね。
そういう考え、あんまり好きじゃないんだけど……納得はできるから。

案外ため込まずに使い切ってるかもしれないよ?
プラスになるかな」

むしろ襲ってくるなら返り打ちは当たり前。
しかし金を持っているのかという不安は当然あり。
溜め込む理性があるのかという、根本的な問題もあり。

それでも金額は魅力であり、まあいいかと頷いて。

ゼオン > 教養など必要ない。倫理観と同様に面白くないものだから。
それがかえってこうして油断してくれる自覚はなく、ああ、警戒心が薄れたとだけ感じ取って。

「そらそうっしょ。このギルドが最悪犯罪者と嚙んでるかもって噂されたら終わりじゃん?
 コケンに関わるわけよコケンに。」

 アニキ分からの受け売りで面子の問題を口にする。
 このギルド、はともかく併設の酒場は多く値段設定に助けられている者もいる。
 それが連鎖的に潰れもするのだから、困るのはギルドも冒険者もで。

「どーなんだろ。使い切る時間あんなら、依頼出すまでの時間が長かったりしてな?
 てか名前呼びて―んだけど教えてくんねーの?
 そっちのほうが調べるのとか得意そうだし頼みてーんだけど」

 本当に相手頼み。下心があるにもとっかかりさえつかめそうにないように見える。
 調べてみれば、実際には依頼を出すまでの時間、おそらく同様の”依頼人”が仕掛けている間隔は短い。

 ともすれば、一気に稼いで一気に逃げ、別の場所で使ってほとぼりを覚める可能性もあるだろうかと。

エスト > 悪知恵は働くが、それ以外はさっぱり?
そんな風に見える言葉使い、実力はあるのに系かなと見方を変え。
それなら危険は低いかなと、やや肩の力を抜き。

「そんなギルドなら直ぐに潰されるね。
でも、すぐに新しいギルドができそうなのよね…」

潰れても場所を変えて直ぐに再建しそうな力強さ、もしくはしぶとさを感じてしまい。
それに酒場には固定客も多い様子、なので潰れることはないだろうと思い。

「そこは使い方次第だから、何ともね?
そっちの名前を先に教えてくれない?別にいいんだけど…私はエストよ。
このぐらいなら調べるのは簡単だよ」

依頼間隔を調べるのをこちらに頼むことに、出来るけどとあきれを見せ。
それならさっそく調べて、といっても職員に聞くだけなのですぐに終わるので残ったエールを飲み干し。

名前を尋ねられ、先にと言いながらも教えては受付に。
そしてわかったことを告げることにして。

ゼオン > 「つっれなー。さっきゆったじゃーん。俺ゼオンての。エストねー、おっけー。」

 最初に名乗ったことを流されたとして怒る様子もない。
 そこまで短絡的ではないように見えて、目の前の自分より利口そうな女が引っ掛かってくれて上機嫌なだけで。

 だがその振舞いは見立て通りに狡いチンピラ程度に受け取られるだろう。

「はっ、マスターが同じなら看板変えたって無理無理。平民地区じゃしらねーけど、
 この辺じゃ舐められたら終わりってか、そうなったら俺等もそんな依頼出しそうだし。

 舐められたらさー、ずっとみんなカモっちゃうわけよ。」

 ……実際のところ、ここのギルドマスターとアニキ分が繋がっていて、
 駆除のお使いを頼まれたのだが、アニキ分は心が広い。
 その途中で少しぐらいつまみ食いしても許してくれるしなんなら色々同時にこなせるように知恵が回ればましになったなと言う始末。

 決定的に倫理観が欠如している男のくすぐりどころをアニキ分は理解しているようで。
 その結果目の前の手練れが餌食となるのはもうじきの話。

「エストまっじ有能じゃーん。
 んじゃあさくっと稼ぎに行っちまう? 調子んのって溜め込んでる奴出し抜こうぜー」

などと、善は急げとばかりに動き出そうと。

エスト > 「…そうだった?ごめんごめん」

名乗られていたのを綺麗に頭から抜け落ちていて。
その事に慌てて、照れ笑いを浮かべては謝り。

感じがチンピラっぽいのに意外と心が広い?とみて。

「そう言うのは代理を用意しない?そこの店主と入れ替わるとか。
出すんだ……そういうの。

その前に誰かに駆除されそうだけど」

今のギルマスターが駄目なら、酒場の店主と名義だけ変えて存続しそうに思え。
何度も同じことをしていれば、先に他の同業者に駆除されるようなと思うが、そうではないのかと考え。
カモを作るまで持つのかというのが、純粋な疑問だが口にはせず。

それよりも、そういう悪質な依頼元を掃除できれば依頼も受けやすくなるかなと思う程度で。

「このぐらいは誰でも聞けることだよ。
逃げられる前に、そのほうがいいかも」

軽くとはいえ安エールを飲んでいるのだが、やる気をそぐのも悪いと思い。
それならと動き出そうとする姿に、油断なくと言っては代金をテーブルに置いて。

ゼオン > 「いーって。俺だってしょっちゅうアニキの頼み事忘れるしさっ」

 あんま良くないことを言いつつ。
 心が広い、というよりは後先考えてない様子。

「あ、そんなんでごまかせると思っちゃう感じ?
 そんなカモが簡単に逃げられんならさ、貧民地区とかできてねーわけよ。
 そんな”イイヤツ”多いと思う?

 んま、俺が依頼出すってな舐められたら終わりって意味の例えってーかねー。」

 あいつはしくじった。それだけで襲う理由は充分なのだと。
 だから貧民地区では迷い込んだ女性が消える。何故ならしくじったから。
 それだけの理由で成り立ってる区域なのだと。

「ま、ここは酒が安くて旨いしねー、なめてかかるより前に利益あっから
 手ぇ貸す奴も多いんじゃないかね。だから、今”舐めてかかられてる”のは
 依頼出してるこいつ等ってわけ……♪

 逃げられるのもだけど、正直早い者勝ちだよねぇー。
 おっけー。ノリいいじゃんエスト。そういう女カンジ良くて好きだよー。」

 金を払って出かける仕草を見せれば共に”狩場”へと向かう。

 誰が本当の獲物なのか相手には伝えないままに。

エスト > 「それはそれで問題なくないの?」

頼み後を忘れるのは問題しかないような。
それで良いのかと思わずに見てしまい。

「少し握らせたら誤魔化せるよね?
そういうものなのかな……。
縄張りと金が手に入るならやるよね?リターンが大きいし」

例えを聞けば、そういうことねと納得し。
逃げようと思えば逃げれるだろう、街中なのだらと思うのはそれなりな実力があるからで。

「偶に来るにはいい店よね。
この依頼を出してるのも、ご愁傷様ね。

別な目的で早い者勝ちって…うん、まあいいかな。
こういうのは本当は乗らないんだから」

ノリがいいと言われれば、今回だけと告げ。
そうして何処でそれをやるのかと、ついていくことになって。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からゼオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエストさんが去りました。