2024/04/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 宿屋」にニュアさんが現れました。
■ニュア > 今回の“症状”は、だいぶ軽微だった。
少なくとも枷も必要無く、常宿で──引き籠もる程度で済むくらいには。
火照りと脳味噌のふわつく感覚。微熱症状に近いかも知れない。
そして引き籠もり期も終盤となれば、ドーピングで誤魔化されぬ程度に腹も減る。
なので。───…の、そり。寝台から亀のように丸まりつに起き上がり。
外套を肩に引っ掛け、フードを被る。
扉を開け、階下…宿備え付けの酒場へと到る階段を降りる。
とん、とん、とん、とん。階段を半端に降りれば熱気と喧噪が過敏になった感覚に滲みた。
スロープに腕を掛けて店内を一瞥する。忙しそうな店子の背に、高みより呼び掛けた。
「あら?もう体調はいいの?」──なんて、そんな声。
宿には体調を崩してるから暫く放っておいてくれ、という事にしてある。
「ンー…。まだちょっとダルいけど。だいぶね。
あのさァ、あとで部屋にパンとスープ持ってきてよ。」
そんな遣り取り。未だ、正直一階には降りたくない。
やんやと騒いでいる雄がいる。目を向けずとも、痛烈に意識してしまう。
項のあたりが発熱する感じがある。ちり、とこめかみが灼けつく気配に、奥歯を軽く噛んだ。
店子の「りょーかい!」との声に、さっさと踵を返す。
これ以上、ヒトの気配を浴びたくなかった。──…嗚呼、まだコレ無理じゃん。
引き籠もり継続、確定。