2024/03/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
何かしら、色んな事が起こっている王都内、最近もまた、変わった出来事が起こっていた。
どこでも良い、人気の無い場所で、一人で出歩いていると、自分に似た相手が現れる、と言うものだ。
ただ、良く話に聞くような、それを二度見ると死んでしまうとか、そんな怖い話ではない。
…が、少々違うもので、現れるのは、自分を模したような相手だが、性別が逆、と言うものであった。
男であれば女、女であれば男、ふたなりは…どうだろう、その事例は上がっていない。
ともあれ、それを見た者は、その相手に襲われるらしい、と言うもの。
もっとも、不思議と強い抵抗が出来ず、良いようにされてしまうが、命に別状は無いらしい。
さて、そんな事件を引き起こしている犯人は、一人の少女。
まだ捕まっておらず、原因も解明されていない…程度が程度だから、放置されているのだろうか。
そんな少女は、何かを探るように、高い場所から、人気のなさそうな路地とかに、視線を向けていた。
その目的は、もちろん…言うまでもない。
「さて、最近は調子が良くて、嬉しくなるのぅ」
そんな呟きを零しながら、ぐーっと伸び。
この遊び、いつまで続けるか、そろそろ終わりにするか。
そんな事を考えながら、次なる獲物を探していて。
■タマモ > まぁ、実際に何をしているのか?と問われれば、答えるのは簡単だ。
初手は相手の姿形を真似、そこから変化の力を加え、性別を反転させる。
…あぁ、もちろん、違和感のない感じに、だ。
その姿まんまで、性別だけ変えても、相手によっては違和感が半端ないのだから。
後は、それを見れば隙の一つも生まれるだろうから、そこを突いて、軽く心に触れて抵抗を奪う。
これで、楽しめる玩具の出来上がり、である。
欠点と言えば、自分の姿に興味がなく、見ても何ら反応を現さない者には、隙が生まれない。
それでも、そうした事に興味津々ならば、進められる、ともあるのだが。
そうでなく、心に触れられるような気の緩みが無いと、それを弄る事への効きが悪いのだ。
調子が良い、と呟いているのは、そうした理由だ。
明らかに無理そうな、そんな相手、それをさすがに狙ったりはしていないが。
そうでなくとも、たまに居るのだ、そんな相手が。
「ふむ…」
あっちこっちへ視線を巡らせ、狙えそうな場所、そこに誰か居ないか確かめる。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
視線の先、何かを見付けたのは、その瞳が細められて。
そうなれば、少女の行動は早い。
とん、と屋根を蹴れば、その姿は次の瞬間、描き消えていた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。