2024/03/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にツネオキさんが現れました。
ツネオキ > 「ん~~~む……」

日が沈んで暫く。娼館街からの帰り道。女を買いに行った帰り、ではなくって……
娼館にお勤めのお嬢さんが信者さんで最近お悩みがあるとの事で相談に乗った帰り道。
道中、服は破けるわ乳房は零れるわ頬に打痕あって唇から血を流しているわと事件性そのものみたいな女が悲鳴を上げて道端から出てきて助けを求めてくるので、どれ一つ助太刀するかと路地裏に入ったら、それはもう見るからに厳ついお兄さん達が8人ぐらいでずらっとお出迎えしてきて。件の女は、頭目らしき、厳つい連中の中でも殊に厳つい胡麻塩頭の男にニヤニヤ笑いで擦り寄っているときた。

「なるほどな? こーゆー手口もあんねんな? どーーー見ても俺ぜにこ持っとる見た目しとらんのにまー……」

まあまあまあ。強姦される女が居なくてそれは良かったが。この状況どうしたもんかと別の意味で困った状況になった。
何が困るって? 相手方はどう見ても普通の人間だから自分が本気でぶん殴ったら死んじゃうかもしらん、けど……
8人相手に加減出来るかというとちょっと不安だという事だ。一応、宗教的に、殺しNGの身の上である。

「ん~~~~~~~~む……」

月次な脅し文句をだらだらと述べながらも棍棒やら刃物やらを手ににじり寄って来る荒くれ連中に、首を傾げて困り顔。

「どないしよな、ほんま……」

ツネオキ > 「ぃよし。決めた。俺、日頃の行い良えもんな。きっとあれや。うん。お天道様も微笑んでくれるわ」

頼むでー! と、建物と建物の間から見える狭い空とほんのり見える月に親指向けてサムズアップ。
作戦はこうだ。ど突く。加減少なめで。生死は運に任せる。運が良ければ、生き残れるだろう、彼等は日頃から大層行いが悪そうなので彼等の運じゃ多分死んじゃうけれど自分は行い良いのでそこらへんでプラスマイナス均衡取って何ならプラスに働いて皆死にたいぐらい痛い目見るだけで済む。済む、きっと。済めば良いな! と、いった塩梅である。

ぱっと見かなりの絶望的な状況で、ひたすら自分の世界に入っている夜グラサンに、しびれを切らしたか脅しでなく本当に振り下ろすつもりで得物が振り上げられる中。

「そんじゃ。痛い目見よかぁ~? 勿論全員やで? 何を隠そうこのツネオキ、男女平等パンチ術の使い手やねんて」

振り被られる、棍棒よりも刃物よりも、格段に危険な拳がめきりと音を立てて握り込まれた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からツネオキさんが去りました。