2024/03/02 のログ
ご案内:「貧民地区 娼館街」に天ノ宮亜柚楽媛さんが現れました。
天ノ宮亜柚楽媛 >  
思い立ったが吉日。
ということでやって参りました娼館街。

「――――ん、んむ…? なんぞここ、寂れとらん……?」

ただまあ、ここらは日が落ちてからが本番な夜の街。
正午を過ぎたばかりというこの時間は、実に閑散としていた。
期待外れの光景に当惑しつつ、それでもまあその辺うろつく事に
した女神様。

人が全くいない、というわけではないのだ。
すけべな店は夜からの営業に備えて雑多な物品の補充を行ってる
し、こんな時間から性欲を滾らせている色情狂もいるので、そう
いうレアモン狙いで立ちんぼしているお姉さんも僅かばかり存在
している。

そんな通りにおいてもやはり、女神様の姿は目を惹いた。
超絶美少女! Gカップ! パンモロ巫女服!
役満である。
娼館の下っ端も、勤労意欲に溢れたお姉様がたも、しゃなりしゃな
りぱゆんぱゆんと通りを歩くそのお姿を前にそろってぽかんと口を
開けた。

表通りであれば攻撃的に過ぎるパンモロ痴女スタイルは、お硬い
衛兵だろうと声を掛けずにはいられぬ物であり(職質的に)、斯様
にスルーされる事はまずあり得ない。
けれども似たような、それどころか一層エロい格好のお姉様方の闊歩
するこの界隈では、エロ巫女コスも案外馴染んでしまう。
そんなわけでどこぞの大店の高級娼婦かな? と判断されているの
だ。

天ノ宮亜柚楽媛 >  
はてさて、基本は同性にこそ食指を動かしがちな駄女神なれど、娼婦
というのは異性との営業が基本というのは理解している。
そしてこの女神様、別に男嫌いというわけでもない。むしろちんぽ
単品なら好きまである。

「いきなり本番というのは安売りが過ぎるという物じゃし、まずは
 ふぇらちおとやらに挑戦じゃな。妾の可愛らしいおちょぼ口で
 ちゅぱちゅぱしてやれば、ヒトのオスなぞすぐに『ウッ!』じゃ♡
 ―――さて、どーせやるなら小汚いのではなくイケメン。ちょいと
 筋肉質だったりするとなおヨシじゃな♡ いや待て、オークみたい
 な中年男に大金ちらつかされて屈辱的なくっ殺顔でちんぽしゃぶら
 されるというのもそれはそれで乙じゃのう……♡」

実に節操のないスケベ妄想駄々洩れな呟き。
それでもそのご尊顔は蠱惑の気配を纏って一層魅力を増すのだから
タチが悪い。

ともあれ、エルフ耳をぴょこ付かせつつ金払いの良さそうな男、無論
性欲滾らせついついこんなトコまで来ちゃった系ふたなり娘なんかも
発見したなら食う気まんまんの構えで駄女神は娼館通りを練り歩くの
だが――――ヒト、おるんじゃろか……。

ご案内:「貧民地区 娼館街」から天ノ宮亜柚楽媛さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
通りから少し外れた路地、入り組んではいるが、道を知った者には人通りを避けた近道になる。
まぁ、知らない者が入り込んだら、道に迷うとか、行き止まりに引っ掛かるとか、誰かに絡まれるとか。
そんな、色んな罠満載な感じの場所、でもあるのだが。

その路地に、ふらりとやって来たのは、一人の少女。
いつもの気紛れの散歩、ではあったのだが、気が変わって罠の一つでも、と訪れたのだ。

適当に、道は屋根の上から確かめた。
行き止まりを確認し、その付近の路地にちょっとした悪戯を張り巡らせ、そこに誘われるように。
そこに張った結界に踏み入ったら、周囲から隔離し、後は好きに楽しむ…と、計画では、そんな感じだ。
ちなみに、悪戯の内容は、相手次第。
好奇心旺盛なら、興味を惹くようなものが現われる。
臆病なら、脅かせて逃げさせる。
と、そんな風に、色々と取り揃えていた。

「………まぁ、そもそも、誰も来なければ意味が無い、と言うものじゃが。
それはそれ、いつもの事じゃろうなぁ」

そんな路地、己は目立たぬ物陰に身を潜めながら、そんな呟きをぽつりと零す。
その手には、肉の串焼きが入った袋とジュースの注がれたコップ。
飲み食いしながら、のんびりと待つスタイル、と言いたそうではあるが。
匂いに敏感な相手だったらどうするんだ、と問われそうである。

タマモ > 「ふむ…やはり、本来と違った場所で食べる、と言うのは悪くないものじゃ。
これはこれで、違った味わいが出来る、と言うものじゃからのぅ」

あむ、と串焼きを食べ、ずずず、とジュースを啜る。
富裕地区で出されるのも美味しいが、平民地区、貧民地区でも、その地区ならではの美味しさがあるものだ。
ともあれ、少女の食べるペースは緩やかで、普通に食べていれば、大体は食べ終わる頃であるにも関わらず。
今、少女の手元には、まだ少し残っている状態。
そうであるのは、小食である事と、幼い頃の教えがあってのものだ。
どんな教えかって?それは、機会があれば、聞いてみれば良いだろう。

後一本で手を止めてれば、残ったジュースも後僅か。
これを食べ終えたら戻るとするか、と考えをまとめれば、ちょっとだけ食休み。
罠を仕掛けた行き止まり、そちらに注意を向けていなかったが、反応は…多分、なかったと思う。
居たら向かうだけだし、きっと大丈夫、多分、大丈夫。

タマモ > とりあえず、罠を張っていた行き止まり、そこには誰も居なかった。
意識を向ければ何かしら感じるのだから、何も感じない時点でそれは確定だ。
…と、なれば。

残った串焼きを取り出し、ぱくり、と食べる。
残ったジュースも、一気に飲み干して。

「さて、何も無さそうなんじゃ、戻るとするかのぅ」

ぱちん、と指を鳴らせば、周囲の力は霧散する。
視線を一度向け、念の為に、それを確かめれば。
戻る為に、その場を後にするのみ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にオウルさんが現れました。
オウル > ――貧民地区

今夜は『ギルド』の仕事ではなく冒険者ギルドの仕事である。
仕事の内容は『貧民地区の見回り』、平民地区や富裕地区の人間が貧民地区に入り込まないように、時に注意して時に追い払い、最後の手段として暴力ですべて解決する。

冒険者の練度と呼ぶべきか、冒険者ギルドで把握している個人の戦力により危険な区域とそうでない区域に配属が決まるのだが、少年は後衛やサポーターとして認知されているので、こうして比較的安全な場所が『見回り』の区域と指示されていた。

元は貧民地区の住人であることも含めての冒険者ギルドは把握しているので、いざとなったら素早く撤退できることを考えて、だと思うのだが――…ここは他と比べて『比較的』安全なだけで、十分危険だと思うのは心の奥底にしまっておく。

野良犬の声、喧嘩する酔っ払い、娼婦の客引きの声。
通りに面している路地というよりは、平民地区から貧民地区に繋がる路地のひとつ、そこの壁によりかかり、いつものように棒付きの飴を咥えた真面目とは言えない態度で、交代要員の冒険者が来るのを待っている。

あと数時間、仕事は始まったばかり、何事もなく終わりますように……。

オウル > 路地に入り込んでくるのは冷たい風のみ。
身を切るような寒さにブルッと身震いをし、早く終わらないか、帰ってホットワイン……は色々と不味いので甘いお茶でも飲んで温まりたい。

ガリッと奥歯で飴をかみ砕く。
口に広がるのはスゥっとするミントの香り。
喉と鼻孔を抜けるその香りで余計に夜風が冷たく感じた。

「あと、もう少し、もう少し……次回は飲み物持参するか。」

とはいえ、保温機能の魔道具なんて安くはないし、保温の魔法を容れ物に付与するだけの器用さもないので、言ってみただけとなる。

知り合いにその辺に精通した人がいればお願いしたい。
けどーもー……知り合いに付与魔術師はいないので、やっぱり考えるだけ、想像するだけ、妄想だけになってしまう。

その事実に大きく肩を落として、真っ白い溜息をふはーっと吐き出すのであった。

しばらくして交代要員が来たようで、本日二度目のため息は安どのため息。
少年は交代要員の冒険者と一言二言引継ぎをして、帰路へとつくのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からオウルさんが去りました。