2024/02/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にアーディスさんが現れました。
■アーディス > (取り敢えず人にガンくれてた相手を片っ端から見つけてシバき倒してから。
気を取り直してやってきたのは、貧民地区の酒場だ。
とはいっても、この時間に営業している以上はかなりいかがわしい側面もある店であり。
有体に言えば欲求不満の捌け口を求めて顔を出した、と言うのが正確なところだ。
それと食事が串のみだったから、軽く何か食いたいと言うのもあった。)
どっちかと言えば酒よか食うもん欲しいわな。
(取り敢えずメニューを見て、適当に今日のおすすめを注文。
ついでに店内の客層をのんびりと物色する事にした。)
■アーディス > (カリカリに焼けたベーコンに、茹で上がったソーセージ。
それと黒パン、とまあ普通……普通? の食事。
ややあって届いたそれを口にしつつ、店内の噂話を聞く。
娼館もあるのは聞いたが、如何せん一見だからか足元を見てきた。
つまり人を無礼たので、シメてこそいないがすぐに席を立ったのが先程だ。
まぁ、当たり前の話だが良い女は既にほぼいない。
椅子取りゲームに負けた男なんてのはこんなものである。
せめて新しい客でも来れば、或いは話は違うのだが。
世の中そう上手くいくわけがない、と言うのが常の話である。)
■アーディス > (さて、少なくとも知り合いが全くいないと言うのが最大の問題である。
せめて話せる相手が一人でもいれば別だが、いることはいるが彼女は術師だ。
後、貴人である事は知っているが家名は知らない。
自分も深くは聞かなかったし、家名を名乗れない都合上仕方がなかった。
それはまぁ仕方が無いが、こちらとしても困っている事がある。
王立学園。 ここにどうにかして入りたいのだ。
特に術関係を知らなければならない、と言うのが目下最大の理由である。
その為には臨時講師、と言う立場が一番手っ取り早いのだが)
……他人に教えるか、基礎の物理学・熱力学・量子論位しか教えられねえ……
(こんな国だ、戦闘術の講師は幾らでもいるだろう。
魔導力学に関しては耳馴染も多いだろうし、こちらは自分の知識が無い。
ならばと考えたのが幾何・数学の分野だ。
元々此方は自分の得意分野でもある、そういった分野なのだが。
問題はまずその概念の理解からして貰わねばならないと言う部分だった。
故国だとこれくらいは貴族階級の基礎だから、すっかりその辺りを失念していたのだ。)
■アーディス > (無論、応用できれば魔術にも役に立つはずだが。
そもそもその辺りの基礎概念の理解をきちんとして貰えるだろうか。
発想で幾らでも力になるのは間違いないのだが)
いやこれを最初からとかどう頑張っても無理なんじゃねぇ……?
学生に教える話じゃねぇだろう、こいつは……?
(と言うか、興味を持って貰えるのかこれ?
割と本気で頭を抱えてしまう問題がここで出てきた。
そもそも教えると言う事は、他者に理解して貰う事だ。
そこに新機軸の概念を叩き込む際、相手が聞く耳を持って貰う事が重要になる。
さて、遍歴騎士と言えば聞こえは良いが実際は冒険者もどきである。
果たしてこれが提唱する概念をきちんと理解して貰えるのか、と言う致命的な問題がここで出てきていた。)
■アーディス > (後は出来る事と言ったら、それこそ戦闘技術に由来するものになる。
当然ながら剣術や短剣術、槍術は既に専用の講師がいるだろう。
そうなると後は格闘術なのだが、これも専用の講師がいるはずだ。
自分の技術がそれらに見劣りするとは思わないが。
騎士は馬鹿では出来ない。
少なくとも自分の故国では、そういうものだった。
だが、実際に外に出てみて学術よりも暴力の方が役に立つ場面が多い。
黒パンをかじりながら、首を傾げてみる。
あれ、俺他に誰かに教えられる位の事が出来る事あったっけ、と)
■アーディス > (そして困った事に、戦闘技術に関するものも実の所は難しい。
自分のやり方は最適化したもので、基礎的なやり方は別になる。
ただ、空間認識の概念が存在する以上はそこまで酷いものではないはずなのだが。
女を抱きに来たのに、女はおらず食事のみ。
こうなると思考もどんどん煮詰まってくると言うものだ。
苛立ち交じりにソーセージを一口齧る。
美味しいんだが求めている事とは違う。
本当に違う、そうじゃない。 と言う心境であり)
■アーディス > (結局、指導出来るとしたらどうすれば、と考えて。
ふと思い至るのは、一応自分の場合は要人警護に必要な知識があった事だ。
特にそういった関係は、故国での立場上、一式揃っている。
魔法を絡めて、となると通り一遍の知識では難しいが。
要人護衛の基礎概念、と言う部分であればそう多くはいまい。
と言うより、そもそもこういった事を明かす事は先ずあるまい。)
……あれ、これいけるんじゃね?
(天啓を得たと言うように口にする。
護衛対象に対するTPO、要請すべき事とそうでない事。
そういったものはきっちり詰めていけば、後は他が何とかしてくれるのではないか。
そういった願望交じりのものではあるが、候補として一つ上げてみた。)
■アーディス > (さて、食事を終えれば安酒を注文する。
なお、今日の収入は屋台の串で使い切った。
塩漬け依頼なんてそんなものだが、生憎とまだ夜は長い。
なので入口の方に目を向けてのんびりと待ってみる。
一応営業時間ギリギリまで待つ事は許されているはずだ。
後、流石に知り合いが一人も増えないと言うのは。
正直言って、心にクる出来事である。
割と色々な所に出歩いている、筈なのだが――どうにも、縁に恵まれない。)
■アーディス > (しかしここで店員から来るのはそろそろ閉店と言う無情の言葉だった。
溜息を一つ吐いて立ち上がる。
ツキと言うものに完全に見放されたとはこういう事なのだろう。
ただ、店員は悪くはないので礼を言って勘定を支払う。)
話相手すら得られねぇたぁ、なぁ……
(とことんまでツイてなかった、と結論を下して
そのまま店を去っていった)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からアーディスさんが去りました。