2024/01/24 のログ
ご案内:「貧民地区・小さな娼婦街」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 寒空は空気が澄んでいる
星のよく見える真冬の夜空の下、深夜というのに活気づく区画
色と欲望を売る娼婦街だ
娼婦街といっても規模は小さい
建物も宿屋として建てられてない建物を無理やり改装して宿にしたりしている。
風呂は雨水ではなく火を炊き沸かしているあたり貧民地区としては破格の環境だ
そんな小さくも平和な娼婦街にそぐわぬ小さな子どもが、ぶんぶんと両手を大きく振って歩いてる。
まだ幼いという表現がぴったりの子供だ。夜出歩くにはあまりにもあぶなっかしいし、ここは娼婦街
あまりにもここにふさわしくない少年は、しかし周囲の娼婦と目が合うと、ぶんぶんと元気に手を振って挨拶してる
奇妙なことに、娼婦たちもニコニコと愛想よく手をひらりとふり見送ってるあたり顔なじみのようで。 しかも娼婦たちは少年の道を邪魔したり疎んじるどころか道をあけ少年のいくさきを優先している
「じけいだーん!だんだんだーん!」
少年の行いは自警団ごっこ
ここの見回り。パトロールのマネっ子だ
しかし、ただのごっこ遊びではなく実際に悪漢がいれば、その悪漢はとてもとても不運だろう。このような小さな子どもに拳ひとつでノされるのだろうから
戦闘用に改造・調整され産まれた天使。 子供ながらその腕力はとんでもない少年は、ニコニコと元気がよさそうな表情で、堂々と娼婦街を歩いている
■シャルティア > マフィアがここの娼婦街をしゃぶり尽くせないのもこの少年のせいである
人懐っこく明るい少年は、「悪い人」には厳しい。とはいえその善悪はものすごく危うく子供っぽいのだが・・・ともかく少年の目には『マフィアに脅された娼婦』という構図に見えたらしく大暴れしたせいで、ここにはそういう輩が近寄ってこない
おかげで娼婦たちはここで自由に商売ができる。そして『悪い娼婦にならない』のが、ここの娼婦街のしきたりだ
安く比較的サービスの良い区画として平民地区でも口コミの穴場になっている
「お?」
捨て置かれたタルの上
でっぷり太った黒猫が鎮座している
寝るわけでもなく座った格好でじーっと道を見つめる黒猫はここのボス猫だ
「ぼすー、ぼすー♪」
少年は嬉しそうに黒猫に駆け寄る。 驚く様子もなく一瞥すると、黒猫は横目で少年を見ながら目を細めるだけ
「今日も見張り、ご苦労さまですぼす!」
少年は王国の兵隊の真似事のように敬礼をしてみせる。 もちろん黒猫は少年のそれに応えることなく無視をして道をみてるわけだが、少年はそれでもごきげんそうだ
「ぼす、なでなでさせていただきます♪」
小さな手を伸ばし、黒猫の頭をぐりぐりとなでる。
黒猫は喉を鳴らすわけでもなく、しかしさしたる抵抗もせず目を細めなでさせてる。 まるで子分のけづくろいをゆるしてるかのような黒猫の貫禄だ
ご案内:「貧民地区・小さな娼婦街」からシャルティアさんが去りました。