2023/12/17 のログ
■キール > 男はそのまま闇の中へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からキールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に薄汚れた浮浪者さんが現れました。
■薄汚れた浮浪者 > 王都の貧民地区。
その名が示す通りに貧困層が住み着き、全員がそうでないにせよ傾向としては間違いなく平民地区以上の地区に比べて明らかに犯罪率が高いことからも此処一帯に住まざるを得ない者がどういう手合いが多いのかは言わずもがなであろう。
中にはあえて住んでいるなんていう風変わりな者もいるであろうが、大体は落ちぶれて、這い上がる事を夢見ながら酒に溺れて現実から逃避するろくでなしや刹那的に生きて道徳を殺した人でなしの方が多い。
此処に居る貧困地区の通りを放浪する見るからにみすぼらしい薄汚れた身なり、伸び放題の髪に髭にを手入れする金があれば大事そうに握る中身が減った安価な代わりに酷い酔い方をする低品質の酒瓶を買う金に回すようなしょうもない浮浪者もまたそういう何処にでもいる底辺人種の一人。
誰にもまともな人扱いされず、まともな名前すら呼ばれず、まともな生き方もできなかった浮浪者は今日も今日とて自分の境遇を自分以外のせいにする戯言を酒瓶を傾けながら一銭の価値もない酔っ払いの愚痴として零しながらふらふら千鳥足でうろついて。
娼店の庇護がない街頭立ちの娼婦からにすら金が無い男と見做され、事実その通りである為客引きの声かけすらされないというのに赤ら顔で良い夢みせてくれよと近づいても追い払われ邪険にされるばかり。
馬鹿な女め、と負け惜しみを吐き捨てながらまたふらふら歩きだすが、目的地なんてものはない。
酒の酔いに任せて彷徨うだけで、酔いが醒めればそれまで。
何の生産性もない生き方。だからこそいつまでもこの貧民地区に住み着いている名も無い浮浪者はまた別の女や弱そうな者にちょっかいをかけては追い払われてと繰り返し。
■薄汚れた浮浪者 > 酒瓶を傾けて、とうとう喉奥へ流れ込む至福の薬が絶えたと気づく。
何度か酒瓶を振ってみせるがそれで空になった酒瓶から新たに酒が湧いて出てくる訳もなく、こんな貧民地区にも存在する飲食店の裏手にあるゴミ箱へ分別等知らないし店から出た廃棄物でもないが勝手に空の酒瓶を放り捨て。
ひっく、としゃっくりが出ながら人寂しさに口寂しさが加わりやってられるかと新しい酒を買う金も尽きている為何処か酔い潰れた金持ちか金をぶんどれそうな者はいないかと自分で働いて稼ぐという発想は毛頭なく夜の町を歩き回り。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から薄汚れた浮浪者さんが去りました。