2023/08/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (平民地区の図書館や書店、コクマー・ラジエル学院の図書館。
果ては道端で歌う吟遊詩人の詩歌に至るまでここ数日王都で先祖の足跡を追っていたが、これと言って目ぼしい成果はない。
これだけ情報が溢れる王都だからこそ、英雄と呼ばれたらしい先祖の名前すら見当たらなかった。
本に、歌に、謳われるような英雄ではなかったのか。
いや、サウロが一度だけその姿を目にし、その魂魄の輝きを体感した時、間違いなく稀代の存在だと感じられた。)
「やはり長命種や、精霊といった存在に問うのが早いのか……?」
(この国にはエルフやハーフエルフと言った長命の種族も多く見かける。
その中で知っている者がいれば話は早いが、知っているとも限らない。
魔族の知り合いがいるわけでもなし。いっそ魔族の国まで足を伸ばす必要もあるのかとも。
しかし危険が付きまとう。それで死んでしまっては本末転倒だ。
と、そんなことを色々と考えながら、歩いているのは貧民地区の路地。
王城を中心にして情報を得られないのであれば、こういう場に流れ着く違法の品や遺物を売買するような闇市を探る他ない。
ブラックマーケット。薄暗い路地の奥、無法地帯の一部、犯罪ギリギリの場所。
頭からフードを目深に被って、警戒心を強めながら路地の奥の開けた部分へと出る。
基本的には御禁制の薬物、盗品、ダンジョンに落ちていた冒険者の遺品、貴族の家から横領された品。
禁書に犯罪に使用できる魔導具、上質な魔力鉱石に曰く付きの武器や呪いのアクセサリー。
はたまたミレーや魔族の奴隷まで見受けられた。
そこには表の店では出せないような、一発アウトな品々が色々と集まり、疎らに人が行き交っている。
貴族の遣いらしき者もちらほらいるのだから、悪習が根付いているようにも感じられる。
そんな中を、なるべく目立たぬように歩いていく。)
■サウロ > (日差しが遮られ、風が吹くとはいえ、じわじわと暑い。
フードの下、額や首回りに流れる汗を拭いながら、少しぬるい水で水分補給する。
薄暗いマーケット内をぐるりと回りながら、引き続き調査と捜索を続けていった──。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からサウロさんが去りました。