2023/08/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアニエスさんが現れました。
アニエス > 「はーい、火の用心、泥棒に用心、戸締まりのようじーん、っと。
 ……はーぁ。意味無い気がするんっすけどなぁ」

貧民地区を国は見捨てていないのだという、一応のアリバイ作りの一環。
ひとりの兵士がやる気なさそうに声を上げながら、巡回をしている。
鎧と槍とで武装はしているが、ひとりだ。
そして見ている限り、近くで何らかの問題が発生しても、積極的に助けてくれるタイプではなさそうだ。
事実、給料分の働きもしたくないという怠け者である。

「夜番なんか何にも良いこと無いや、さっさと夜が明けないかなぁ。
 ……仕事明けたら絶対に飲みに出てやるー」

忠誠心など持たない少女兵士は槍を引きずるように、貧民地区を巡視する。
時折、顔なじみの相手を見つけては手を軽く掲げたり、そのまま手で口を覆って欠伸をしたり。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフセスラフさんが現れました。
フセスラフ > 「あ…………」

顔なじみの一人に、ミレー族の青年の姿があった。
ちょくちょくともに戦場を駆け、時折最前線で見かける兵士。
最下級兵の奴隷騎士のミレー族の青年。名前は聞いたことはないかもしれないが。
何度かアニエスの退路の確保の為に捨て駒に何度もされて、生き残っているようで。
まぁ生き残っていなければこうしてまた会えないのだが。

「お、お疲れ様……です」

形式的、というか。非常におどおどとしている様子でそう返事をして。
どうやら青年も巡視している兵士の一人らしい。
ただ、その身なりはどう見ても兵士のものではなく、ここの浮浪者と大して変わらない。

「……お一人、ですか?」

などと、青年は身分不相応にも彼女に声をかけて。