2025/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 」にエリザベートさんが現れました。
■エリザベート >
多くの者が寝静まっている…筈、の深夜の王城。
その廊下にあるのは、白い人影一つ。
「~♪」
従騎士も連れずに深夜に徘徊するのは危険故おやめくださいと。
口酸っぱく侍従に言われようがやめることはない。深夜の王城での散歩。
王城内で悪事を働く者、影で暗躍する者を炙り探すために行っているというのに、
ぞろぞろと騎士を引き連れて歩いては難の意味もないではないか。
そういったポリシーの元、女は豊満な肢体を揺らしながら深夜の王城の廊下を歩み進む。
時折部屋の前に立っては聞き耳を立てるなども忘れない。
罪の意識の甘い者は、無垢な王女を誑かし肉欲の餌食にしようとも防音の備えをしていないことも多い。
たまにそういう類ではない普通にえっちな声が聞こえてくることもあるが、…まぁそれは健康的で良いことである
■エリザベート >
「むしろ身体には良いことじゃからな」
うんうん、と頷きながら独り言を遺しつつ、視線の先にあるのは。
王城の地下に繋がる、深い闇へと伸びた階段である。
その先には…牢獄であるとか、少し特異な趣味の持ち主である王族の私室であるとか、淫猥な趣の夜会の会場であるとか…。
まあ、あまり趣味が良いとは言えない空間に繋がる階段である。
「(嫌な噂こそは嫌と言うほど聞くがのう…)」
そういった空間であればこそ、尻尾を掴ませぬ狡猾な者も増える。
そんな折、人影が一つ…地下への階段を降りてゆくのが見えた。
息を忍ばせ、気取られぬよう、音を立てずに、その人影を追うようにエリザベートもまた、地下への階段を降りてゆく。
■エリザベート >
「…ふむ。見失ったか」
手元の魔導ランプに魔力を巡らせ、灯を灯す。
薄暗く、狭い廊下に幾つもの木製のドアが並ぶ。地下の回廊。
施錠がされているものもあれば、そうでないものもある。
一先ず、話し声などは聞こえない。
先程の人影も男であったか、女であったか……。
「……妙なことに巻き込まれておるとも限らんからのう」
頬を掻き、やむ無しを先へ進む。
このような真夜中に地下へと向かう人影、怪しさもひとしおである。
何かを企む者か、謀られ誘われる者か…。何にせよ、まともな理由ではあるまい。
ご案内:「王都マグメール 」にアリエッタさんが現れました。
■アリエッタ > 王城の地下に深夜に一人で降りる。
いくつもの扉が並ぶ中施錠された扉の一つを鍵を使って開ける。
「誰もいない、と」
今日は同じレズビアンの貴族の共用の連れ込み部屋として使用している部屋の点検をしようとこっそりと深夜にやってきていた。
一応建前としては秘密の場所ではあるので主催者の自分がたまに様子見に来ているし、使用中ならそのまま帰るか混ぜてもらうかしている。
今日は使用されていないので地下室にしては豪華な天蓋付きのベッド、多数の淫具、および薬の在庫管理。
「趣味で娼婦やっててよかった、何でも役に立つこともあるのね」
娼婦をやってた頃に覚えた掃除の技で部屋の掃除、場所が場所だけにメイドに任せられない。
そして淫具と薬の管理。
「薬の在庫はまだまだあるし、お道具も……よし」
とりあえず異常は無し。
すぐに帰る予定だからか扉は開けっ放しである。
■エリザベート >
「む…?」
進行方向、ドアが開け放され灯りの漏れる部屋がある。
「(何か悪いことに使われているならば、開け放しはせぬか)」
どれ、と入口からひょっこり顔を覗かせ、中を覗いてみれば。
黒いドレスの少女にも見える人影。
中で何やら部屋の点検でもしているようだった。
なぜまたこんな時間に…と思わなくもないが、警戒心を解いて…。
「これ、こんな時間にこんな場所で何をしとるか。危険じゃろうが」
老婆心ながらにそんな忠告めいた言葉を向けると共に、部屋へと踏み入って。