2025/01/05 のログ
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ご案内:「王都マグメール 空中庭園」にファルスィークさんが現れました。
ファルスィーク > 日は傾きつつあるがまだ明るくはある。
とはいえ、冬という季節は夜の訪れは早いので、夕刻になるまで然程、時はかからないだろう。
一般開放されてる空中庭園ではあるが、夏に比べればさすがに寒々しい。それでも風もなく日差しがあればまだ温かくはある。

周囲にはちらほらと人の姿は見え……そんな庭園の隅、芝生の上に座り抱えたリュートに張られた弦を指先で弾き、即興で曲を奏でている男が一人。
子供が近付けば明るくテンポのいい曲へと変わり、女性が見えれば静かで耳を澄ませたくなるようなものへと変わっていく様は、男も楽しのが窺えるか。

ファルスィーク > 徐々に日が陰り薄暗くなっていく空は、夜の訪れを知らせるかのよう。
所々に設置されている外灯にも火が灯され、橙色の明かりは火の揺らめきに応じて強弱をつけ踊っているようにも見えた。
精霊を見る事が出来るのなら、そこに火蜥蜴の姿を見出せるのか。

青白い魔力燈も暗くなるにつれて光を放ち始め、ちょっとした幻想的な雰囲気を作り上げていく庭園ではあるが、人の姿はまばらになりつつあるのは冷えてきた空気も関係していているようだ。
弦を弾いていた指を止めると立ち上がり、紺と紫と茜に染まった空へと目線をやり……ゆるりと歩き出していった。

ご案内:「王都マグメール 空中庭園」からファルスィークさんが去りました。