2024/12/22 のログ
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ご案内:「王都マグメール 深夜の王城」にエリザベートさんが現れました。
エリザベート >  
「ふふん♪ 妾の眼は誤魔化せぬのじゃぞ~♡」

満月の夜。
月光差し込む廊下にて老獪な笑い声が響く。
老獪といえども声質は少女と紛うかのような可愛らしいもの。
差し込む月光よりも尚白きその女の金眼が見据える先には、衛兵とそれに捕まり引きずられてゆく一人の貴族男の姿。

その男の正体は王城内部に潜み、人間に化け暗躍していた魔族だ。
王城の中で権威を持ち、魔族の国に有利に働くよう、王立師団などに影から働きかけていた。
その尻尾を私的に掴み、今宵摘発してやったとドヤ顔しているわけである。

「ふっふっふ。
 妾の目の届くところで不正や悪事は許さぬ」

楽隠居の立場にいる女は白い扇で口元を隠し、不敵に笑う。

こうやって、ひっそりと王城の内部で悪事を働く者を暴いて回るのが趣味なのである。

ご案内:「王都マグメール 深夜の王城」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 「お疲れ様でしたな」

からころとなる鈴の音のような声色で、どこか古臭い喋り方をする女性。
その背後から白髪の男が声をかける。

己が今の立場になる以前より王国で表で裏でと活動する相手。
今の王国にあっては稀有ともいえる、善性寄りの貴族。
王族の伴侶であった立場は一面でしかなく、今や己の立ち回りで王族としての立場を固める女。

その日も王国に入り込んだ魔族を捕えにと、自ら摘発に動き、見事身柄を抑えてきた。
貴族としては自分が先に立ちすぎるのではと思うも、実際に成し得る力があるので諌めもできず。

潜入した魔族に対する調査などに協力した立場として、
せめて有事があれば対応できるようにと深夜に至るまで控えて、彼女を迎えた。

「あの者への詰問をご覧になりますかな? それとも、休まれますか?」

ひとまずは満足いく捕り物だったのだろう。機嫌よさげな彼女にこのあとどうするかと問うて。