2024/09/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にオウルさんが現れました。
オウル > ――…先日【ギルド】よりのお達しで大人しくしていろ、という指示が一晩にて引っ繰り返された。

ギルドマスターの気まぐれは何時もの事であるが、今回はボタンの掛け違い程度の僅かであるが、その気まぐれに『違和感』を覚えた。

そこを探って好奇心はウサギを殺すなんてことになりたくないので、黙って指示に指示に従い少年は今宵王城に【配達】に来たのだった。

荷物の受け渡しは直ぐに終わる。
大きな背負い鞄をとある人物に渡すだけ。
ハイと渡して、報酬を予定より多めに渡して終わり。
――…たぶん口止め料も含まれているのだろうな。

ちなみに渡したのは『対亜人』用の飴玉にミレー族に特化した『蜜』、それを通常よりも多く、まるで個人ではなく……と、考えたところで寒気がしたので考えるのを止めた。

回れ右、して帰ろうと思ったところで先ほど取引した男が、食事ぐらいしていけばどうだ?と王城に幾つかあるパーティー会場のひとつに案内されて【ギルド】に良しなに、と告げられて――…ボッチにいたる。

『飴玉』配りに『蜜』配り。
ここで軽く小遣いでも稼いでもいいゾって話なのか、本当に飲み食いして帰れなのか、バカのふりして意図に気が付かぬ顔をしたほうがいいか、頭がいてぇ……。

ひとまず。
近くにある自分の稼ぎじゃ買えそうもない銀の更にのったビーフジャーキーを指先で摘まむと口に咥えて、適当なソファーに腰を掛けることにした。

しばらくは考えことをしているが、途中でそれを放棄する。
考えたところで自分程度の人間にはどうすることもできまいと。
誰かに協力するには善性がなく、汚すには悪性もない。
中途半端な人間は流れされていくのがちょうどいいのだ。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からオウルさんが去りました。