2024/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にベアトリスさんが現れました。
ベアトリス > 王城内、執政官の執務室が並ぶ区画。
狭いながらも一応個人の執務室を与えられているのはそれなりに認められているからか
あるいは曲がりなりにも叙爵されている女の立場が慮られた結果かは当人は与り知るところではない。

与えられた室内は、大きなキャビネットと、執務机で占められている。
調度らしい調度は置く理由も余裕もない。
書類に埋もれる様にしてペンを走らせていた執務室の主の手がようやく止まる。
それから細い溜息が赤く艶を帯びた唇から零れた。

ペン立てにペンを戻すと、椅子の背もたれに深く身を預ける。
わずかに頤を上げ、眉間を解す仕草。
人の目がないからこそできる少々弛んだ姿勢は、かつての行儀作法の家庭教師が見たら即座に苦言を呈してくれるだろう。
だが今はこの場に誰もいない。仕事の合間に多少寛ぐ位は許されてしかるべきだと言い訳めいたことを考えながら。

「……──」

サイドテーブルに事前に用意しておいてもらったティーポットから、カップへとお茶を注ぐ。
当然ぬるくなっているそれに口をつけ、少々溜息。
風味が落ちてしまっているのは致し方ない。
淹れたてのお茶を楽しむために仕事をしているわけでもないのだし、侍従の手を煩わせるのも憚られた。

ひとまず書類の山は崩しつつあるが───、これから何か新しい問題が起きないとは限らない。
小休止しつつ、予定通りに仕事が終わったことがない事実にもまた小さく息を吐いた。

ベアトリス > さて、そろそろ仕事を再開しよう。
飲み終えたカップを戻すと、改めて執務机に腰を下ろし、再びペンを走らせ始めた。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からベアトリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にバランガさんが現れました。
バランガ > 日中の王城は平民地区等とはまた違った大勢の人が行き交う場だ。
王族、貴族は元より他国からの使者であれ、国を運営する職員であれ、そしてそんな人々に謁見すべく待つ者達。
朝から数時間待ってようやく数十分の謁見を果たし、要望を伝える前に礼物を献じて後は良い沙汰が出るのを待つしかない。

「やァれやれだ…時間ばっかりかかって仕方ねえのう」

王族、貴族との謁見を終えた頃には昼食の時間は過ぎている。
今から町に戻って食事をしても良いが、いっそ他にも要人が居ればそこへの付け届けを持っていく方が良いだろうと考える。

「今日んところは、お偉いさん行脚ってことにするかァね」

そう呟けば、次の目的地へと向かい―――それから順番を待つことにして。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からバランガさんが去りました。