2024/02/27 のログ
ベルナデッタ > 王城の廊下は夜になっても灯りがともされ、少なくとも誰かにぶつからず歩ける程度には明るい。
しかし、それでも窓から日の光の差さない状況では、どことなく薄暗く不気味に感じるだろう。
夜になってしまえば人気も少ない。ベルナデッタのような警備が歩くようになってからは尚更だ。
いつでも人の眼がある状況は、腐敗貴族にとっても息苦しかろう。

「……。」

ベルナデッタは主教の、己の宗派の聖句を口ずさみながら歩く。
悪しき者から身を守るように、また悪の兆候を見逃さぬように。
あるいはむしろ、己が滅すべき悪と出会えるように。

「まぁ、何事もないのが一番ではありますが…。」

魔族が滅びるまで、それはあり得ない。
それまで、ベルナデッタに真の安息はない。

ベルナデッタ > 「今夜も異常なし、ですね。」

割り当てられた見回りを全て終えると、ベルナデッタはふぅ、とため息。
当初に比べれば、今は王城にまで侵入を試みる魔族が減ってきたのも事実ではあるのだ。
無駄であることが知れ渡ったか、あるいは同族を救わんとするほどの情を持つ者が少ないのかもしれない。

「そろそろ私のここでの務めも終わりでしょうか…?」

とはいえ、異端審問官の仕事はここでのもの以外にも山のようにある。
次は何を神聖都市から申し渡されるかと思いを馳せつつ、ベルナデッタは来た道を戻っていく…。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からベルナデッタさんが去りました。