2023/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にエリザベートさんが現れました。
エリザベート >  
「ふわぁ、ぁ…」

小さな欠伸を噛み殺して、王城内の廊下を闊歩する女が一人。
白い髪に白い肌、否応なく目立つ容姿の女はさも退屈げに、目的もなく彷徨いていた。

何かしら面白いコトは起こらないものか。
暇だ暇だと喚いては変な場所に駆り出されかれないので自重しつつ…。

王城内に潜む魔族であるとか、裏で悪取引をしていそうな悪い貴族王族であるとか。
そういう連中を見つけて成敗するのも愉しいか、なんて最近思いつつ、場内を散策するのが日課である。

…無論、そんな連中が表立って活動しているわけもないので、大抵はただの散歩で終わるのだが。

テラスの外の日が陰りはじめている、もうじき夜になるか。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にアリエッタさんが現れました。
アリエッタ > 偶々王城に用事があって退屈な用事。
それもようやく終わって屋敷に帰ろうかと思いつつ廊下を歩く。

「あ~つっかれた~」

貴族らしくも無い疲れ切った声を上げながら廊下を歩いていると知っている顔を見かけて。

「エリザベート様!」

小走りで駆け寄っていく。
有名人であるし、何よりも美人で個人的にはとても気に入っている女性を見かけて今までの退屈そうな顔から一転して明るい笑顔を見せて。

「ごきげんようエリザベート様、今日は何をなされておいでですか?」

いつもの様に暇を持て余しているのだろうが、何をしているのだろうかと尋ねる。
頭一つ分は身長差のあるエリザベートを見上げてやっぱり顔がよくて見てるだけでも思わず笑みがこぼれてしまい。

エリザベート >  
「うむ?」

声をかけられ、歩みを止める。
さて廊下とはいえ王城は広い、どこから聞こえたのかと視線を巡らせると、駆け寄って来る少女の姿を見つけた。

「…おぉ、アリエッタではないか。久しいのう」

その軽い笑顔を見ればぱっと記憶の一部が蘇る。
元気にしておったか、などとこちらも薄く笑みを浮かべ言葉を返して。

「ふふ、見ての通り退屈で退屈でな。
 かといって侍女にそれを溢せば先日は戦場に駆りされてしまったし、已む無く日々変わらぬ王城の散歩、というわけじゃ」

ついでに悪いことをしているやつがいないかの確認も兼ねて、であるが。

アリエッタ > 「はい、元気にしておりましたよ、エリザベート様」

笑みを返してくれたエリザベートの隣に立って腕を組んで一緒に歩こうと。
予想どうり暇を持て余していたエリザベートを見ているとひとつ何かを思い出して。

「あ、そうだエリザベート様2つほど聞いてほしいことがありまして」

指を2本立てて見つめつつ。

「一つは……母が隠居して私が正式にアルカンシュルツ家の当主となりました」

実際はもっと前から自分が取り仕切っていたが正式に家督を継いだことを知らせて指を1本畳み。

「2つ目は……それで母がウチの領地の小さな島を隠居先にしてせっかくだからそこを女性専用のリゾート地にしようってなったんですけど、その……」

言いにくそうに言葉を詰まらせるが、やがて息を飲んでエリザベートを見つめて。

「お金が入用なのでちょっと貸してくれませんか!」

エリザベート >  
「ふむ?知らぬ顔でもなし、申してみよ」

横を歩むアリエッタを横目に見下ろしながら、改まって何事かと。
続いた言葉は意外なもので、なんと、とその眼を丸くする。

「お主が?まだ若いというのに、随分とまぁ…」

明るいまま変わらぬ少女にとってはそれほど重圧もないのか、なかなかの傑物であるやもしれぬと感心し、
その当主たっての願い、と。
その口から出た"お願い"に…

「リゾートの開拓とな」

女性用、というのは彼女の家柄を知ればこそ納得であろう。
しかしまた、なんとも。
言いにくそうにしていたのも頷けるというもの。
シマノ大規模な開拓となれば相応以上の金銭がかかろう。

「むぅ、妾の一存では決められぬ…と言いたいところじゃが…」

うーむ、と立ち止まり顎先に手をあて、思案…
やがて妙案、とばかりに笑みを浮かべて──。

「では、妾の懐からで良ければ貸し付けてやろうぞ。 
 しかしそれには対価がいるのう…?母上が隠遁する故となれば、担保もそうあるまい?♡」

少し意地の悪い笑みで少女の顔を覗き込み、その細い肩へと腕をまわして抱き込むように。

アリエッタ > 「まあウチはそこまで政治に関わる身じゃないので」

立場的にはそれなりに厄介と言うか面倒な家のせいか貴族としては一定の距離を置かれている立場故か重圧はあまり気にしていない様子で。
寧ろ目下の悩みは母の隠居による費用の捻出。
それ故に相談を持ち掛けたのだが。

「あっ……もう、エリザベート様ったら」

肩に腕を回されると嫌そうな顔一つせずむしろ嬉しそうに。
誘うように胸元をチラリと見せて。

「借金は体で返すのが古来よりの習わし……私の体で良ければお好きにお使いください♡」

エリザベートの柔らかな体に抱きついて頬にキスをしようとする。