2023/12/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 冬だが、昼間は日が差せば温かい。今日もそんな日和だ。
広い王城――といっても街に近い区域の中庭。仕事や休憩の者たちが行き交う場所。
あまり王城には似付かわしくない武骨な、そして巨大な冒険者の風体の大男。

そんな男が中庭に設置されたベンチを悠々と占拠しながら、しかしてちょっと憂鬱気に空を見上げて、ためいき。

「うまくいかねェもんだなァ。」

ぼそりとぼやいた。
ギルドの依頼で王城の護衛兵士の練兵…もちろん専門家としてではなく、冒険者としての経験値を買われての仕事だ。
対魔物の講師&実技といった様子であった。
午前中の講義と実技を一通り終えてみたが――。

「向いてねンだな、きっと。」

ぐぬぬと呻く。面白そうな依頼だからと受けてはみたが。
基礎能力も武の体系も諸々違えば、教えることも難しいことが多い。
厄介な魔物の特徴くらいは話せるが、こんなもんでいいんだろうかと、ひとり首をかしげていた。