2023/10/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー【イベント開催中】」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > ――…ディウォーカー

少し洒落た言い方をすればそんな感じか、始祖の吸血鬼ともなれば日中の日差し程度では活動に支障をきたす事は無い。

今日は珍しく日が高い時間帯から貴族としての仕事と執筆活動へのネタ集めに奔走中であり、今は『ある事情』から情報収集と、その件に関して何かよいアイデアは無いかと王族直々に言われて困っている最中である――本当に困った。

・特定の種族を集めて欲しい
・効率のいい手段は無いのか

何がとはあえて言葉にしない。
吸血鬼で貴族である身分ではそうそう王族には逆らえない。
人を勾引かす事が得意だと知られているからこその依頼ではと思うが、個々個性があるわけで残念ながら自分は得意ではない。

出来ない事は無い、けれどもう一度言う、得意ではない。

頭の中に浮かぶ幾つかの問題点を指折りで頭の中に浮かべながら、溜息と共にバルコニーの手すりに背中を預けて、トンッとつま先で床を蹴ると腰を浮かせて手すりに腰をかけて座り込む。

背中には何も無い、城下の風景だけ。
紅色の瞳の先には廊下と以前のパーティー会場が見える。
――…角が立たずに断る方法はないか、或いは思い切って食い込んで利権を得るか、二つに一つ、ではないかと吸血鬼は思うだった、まる。

「ニンゲンって大変なんだねぇ。」

吸血鬼でもこんなに大変なのだから人間はきっともっと大変なのだろう、何て考えると彼らの為に彼らの代わりに大きく溜息を吐き出して、細い肩を軽く竦めて、細く笑む。

レヴィア > いい時間になっただろうか。
両手で自分の頬を挟みこむように叩いて見せると、バルコニーの手すりから腰を浮かせて、座ったときと同じように軽い動作で床に足先から下りると、バルコニーから王城内部に向けて歩き出す。

必要なのは情報。
今何が起きて、地下には何があるのか。
地下に行く道は知っているが、入り込むと諸々抜け出せなくなる嫌な予感がしている。

人を喰ったり、吸血鬼狩りに食われたりは構わないが、巻き込まれる形は非常に面倒だなーと愚痴りながら歩く吸血鬼の足取りは非常に重くて。

「ああ、協力するといえば男装の執事さんとか男装のメイドさんとか、都合つけてくれないかな……。
 男っぽい服装を剥いて着せ替えていくのが楽しみで……。」

クモの糸よりか細い希望を妄想しながら、吸血鬼はまた胃が重たくなる世界へと舞い戻るのであった。

ご案内:「王都マグメール 王城/バルコニー【イベント開催中】」からレヴィアさんが去りました。