2023/10/18 のログ
シャーロット >  
「………」

何も命がなければ下がる、という彼女…
どうしよう、という焦燥
助けられて、何も彼女に報わぬままで…というのも勿論
そんな彼女の申し出を無碍にしてしまうことが……僅かながらの意志を。傀儡の王女に与えて

「…あ」

「あの…っ」

椅子から立ち上がる
胸元に手をあて、高鳴る心音を抑えるように
できる限りの、自分にとっては、大きな声で…

「わ、私の騎士になって、ください…っ。
 ろ…ローナ様、なら……貴方なら、信用できます……」

必死に声を振り絞って出た言葉
それは者悲しくも、目に見える上辺しか知る余裕のない、悲しい傀儡の姫の言葉でしかなかった

ローナ >  
「拝命いたします」

膝を折り、臣下の礼を取るとする。

あぁ、面倒なことになったと思う。
この時間が無駄にならなかったのはいいし、自分の評価が上がる可能性があることもある、とは思う。

でも、そうじゃなかったときは。

(――玩具、増やそうかな)

そんな考えは、表情に出さずに。

「今後は御身の傍に」

シャーロット >  
勝手なことをして、侍女に叱られるだろうか
でも、それでも…彼女が側に控えていてくれたら…
そう思うと、心強い…
支えを得られた少女は、漸くその顔に笑みを浮かべて

「良かった…っ」

「こちらこそ、宜しくお願いします…ローナ様」

一人のほうが気楽、なんて
寂しいことを考える時間も少しは減るのかな
そして、自分を利用しようとする男の人達も、きっと減ってくれる…

そんな淡い期待は、まさに泡沫…

「では、自室に参りましょう。ローナ様。皆に貴方をご紹介しなくては──」

ローナ >  
「畏まりました」

立ち上がる。

あぁ、そうだ。噂に聞いた。

彼女の周りにいるのは、確か、口が"達者(わるい)"やつらだったはず。

まずは、そこから、八つ当たりしていこう。

そうして、ともにその部屋を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 王城・監禁部屋」からシャーロットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城・監禁部屋」からローナさんが去りました。