2025/02/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城・サロン」にマチルダさんが現れました。
■マチルダ > 夜会が開かれている大広間、その傍らで休憩用にと間続きでひらかれているサロンの一室。
踊るわけでもなく、招かれて出席しているだけの女は挨拶疲れを拗らせたかのように瀟洒なつくりのカウチへと身を沈めていた。
「何か飲物をお願い。
…ああ、呑みすぎているわけではないのよ。大丈夫。
ずっと立っていると疲れてしまうでしょ、わたくしたちも貴方たちと同じよ」
サロン付きの配膳人へそんな言葉を掛けて再び上等な織布に身を沈めた。
騒がしい会話や鳴りやまない音楽から少しばかり空間を隔てただけでも随分気が楽になる。
用意された軽い口当たりの葡萄酒の細いグラスを傾ければ舌先に踊る軽い炭酸に美しく唇を彩る紅の端を吊り上げた。
ご案内:「王都マグメール 王城・サロン」からマチルダさんが去りました。