2024/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にアンディさんが現れました。
■アンディ > 王都マグメールの王城。
その待機室の一室、贅を凝らした内装に家具、そして今から王かそれとも高官との会合か。
そんな相手が部屋を出るのを一礼しながら見送る。
「それでは侯爵様、後の案内は騎士の方がいたしますので」
其の言葉と共に、その部屋で待機していた男性を送り出す。
そして、暫く…騎士の履く鉄靴(グリーブ)の足音が遠ざかると頭を上げ。
ふぅ、と溜息一つ、侯爵と呼ばれた男性が食べずに残した、茶菓子を一つ摘まんで口へ放る。
「うん、美味しいね…こういう風に偶に甘味とか食べると気分転換になって良いな。
しかし…餌は多いけど、似た様な味ばかりでいやになるね」
魔である少年は、人の感情を食べる。
そういう意味でいうなら王城と言う場所は人がいなくなるという事が無いという意味で良い餌場だ。
けれど、其処で食べられる感情のほとんどが、悪意に染まっていれば流石に飽きると言うもの。
この国では、それが当たり前なのでこればかりは仕方ないが、時には違う味も食べたくなる。
時折とはいえ王城に来る者の中で悪意以外を持っている相手もいるが。
そういう相手が来てくれればと、そんな事を考えながら、部屋を出て歩き出す。
その歩みの先は定まってはいない、とはいえそんな少年執事を城内の人は不審にも思っていない。
そこにいるのが当然、そんな認識を与えられる程度の力はもった魔なのだから。
だからこそ、自分の欲求に従って珍しい味が無いかと城の中をゆっくりと歩いていく。
■アンディ > 「んー…今日は特にはいないかな、残念残念」
城内を一通り回り切る。
王城内の裏事情に近い場所も自然に入り込むさまは、それを認識できる者には異様に見えただろう。
けれど大半の王城の人間はそれに気づかない。
そして、それを良い事に様々な場所に監視や転移のポイントになる極小結界を残していく。
空間魔法の使い手である少年は、それを使いそこで起こった事を知る事が出来るだろう。
かなりの数だが、それを処理できるだけの能力を魔の少年は持ち合わせている。
そして、其処に何か起こる事を楽しみにしつつ、自分が与えられた部屋へと帰っていく。
「久しぶりにどこかに出かけても良いかもしれないな…味変しないと飽きちゃうし」
そんな言葉を残し、部屋に入った後で扉がバタンと閉まる。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からアンディさんが去りました。