2024/12/22 のログ
■ジュリアス > ペらり、と本の頁をめくる老人の音。くノ一からすれば隙だらけにしか見えないのは、仕方のないことだろうか。
香りの発生源はここではない。しかし、なんらかの関係があるのは間違いないだろう。
老人は立ち上がり、杖を持ち本を元の場所へと戻そうと歩き始める。
白いロングコートを羽織り、この地下深くの寒さを苦ともしていない様子であった。
そして、わずかな風切り音とともに真っすぐに投擲される手裏剣。
普通の老人であれば、その手裏剣は避ける間もなく突き刺さり、僅かな時間と共に毒が回るのだろう。
しかし
「む」
振り向き、そのコートの下にあった腕が投擲された手裏剣を掴む。
同時に、まるでガラス玉を砕くように、その手が簡単に手裏剣を握りつぶした。
「ネズミが迷い込んだか。やれやれ、私も年だな」
そう自嘲すると同時に、くノ一は気配を感じる。
【ガー!ガー!】
という鳴き声。こんな地下深くに、真っ黒い鴉がいつの間にかくノ一を見つけて叫んでいた。
鳴り響く鴉の声は、地下に大きく響き渡ることだろう。
そして、”バタン”という大きな音とともに、先ほど開いた階段上のドアが閉じる音、あるいは空気の流れがくノ一の感覚で理解できるかもしれない。
「出てくるがいいネズミよ。愚かしいことをしているが、それ以上にこの場で私に挑む以上の愚かしい行動はない。
こちらに手間をかけさせないなら、こちらも手荒な真似はせんよ」
このような場所、しかもおそらくはミレーをさらってなにかをしている人物の一人。
そんな言葉が信じられるような状況では普通はないだろう。
「悪いことは言わない。素直に投降しなさい。無駄な抵抗はそれこそお互いの時間を無駄にする」
諭す老人の声。その声には相手を嘲笑するなどという声は含まれないが。
しかし、間違いなく余裕がある。自分が追い詰められているなど露とも考えていない声であった。
そして老人の方を見れば……ロウソクに照らされた、異様な赤黒い人間のものではない左腕が見えるか。
■菖蒲 > 本を戻しに杖で体を支えながら立ち上がる姿は、老人そのもの。
これならこの手裏剣一枚で事足りると自信満々の不意打ちを仕掛けていく。
空気を切り裂きながら飛翔する手裏剣を見送り、あとは彼に吸い込まれるのを待つばかり。
そのはずだった、だが現実は予想外の方向へと転がっていく。
「えぇっ!?」
思ってた以上に俊敏な反応と共に、振り返りながら掴まれる手裏剣。
鋭利な爪だらけのそれは忍具の鉤爪を思い起こさせられるばかりか、鋼が砕けたのだ。
ありえないという思いが素っ頓狂な声となっていき、目を見開いた。
けれどネズミの一言にはっとして両手で唇を塞いだがすでに時遅し。
更にカラスの鳴き声まで聞こえると、目をぐるぐると回しながら声の方へと振り返る。
真っ黒な見た目も相成って、この暗闇で見落としたのかと悔しげに幼い顔を歪ませていく。
しかし、なんでこんなところに鴉!? と改めて思わされながら考えることの得意ではないあやめはペースを完全に崩される。
「あっ、嘘っ!?」
入口の扉が閉ざされた音、そして空気の流れが鋭敏な幼い肌と鼓膜に伝わる。
逃げ道を閉ざされるたことで窮地であると認識を促され、少しだけパニックを収めることが出来た。
それでも内心は何故どうしてがぐるぐるとうずまき続けて、顔に焦りが滲んでいく。
とにかく壁に背中を預けて、手遅れ感があるが体を改めて隠すものの、出てこいと促されれば半目しながら、だよねといいたげに苦笑も浮かぶ。
深い溜め息をこぼしながら項垂れ、がっくりと肩を落としながらも……忍のくせに堂々と姿を表す未熟さを見せつけた。
そちらからしたら、どうみても小さなお子様といった外見に忍者そのものな装束と曲者なのか迷子なのやらだが、この状況なら前者なのは間違いないか。
「ふんだ、ここに連れ去ったミレーの女の子がいるって聞いてるんだよっ。おじいちゃんがその子に悪い子としてるのなんてお見通しなんだから! それに、手裏剣握りつぶされたぐらいで私に勝てるなんて思わないでよね!!」
自信満々に鼻息荒く豪語しながらも、小さな胸を張りながら両手を腰に当てる。
残念なくの一具合をさらけ出しながらも、壁越しではっきりと見えなかった腕が更によく見えるようになった。
赤黒い異形の左腕、魔術か何かで作られたものだろうかと推察しながら目を細めていく。
しかし、どれだけ強い腕だって当たらなければどうということはないという謎の自信を胸に、腕を下ろすと少しだけ腰を落として好戦的な顔でにやりと笑うのだ。
「あやめちゃんの妙技、とくと味わってもらうよっ!!」
ミニ丈の裾の下に両手を突っ込むと、一瞬白い下着が露わになるのもわざとの仕込み。
そこから取り出した手裏剣を指の間いっぱいに挟んで掴むと、腕を交差させて一気に放つ。
彼の左右から回り込むように迫るそれは、交差地点で彼に当たるように投げられてはいない。
その手前で交差して左右入れ替わると、より鋭い軌道に変化して再度彼に向かって収束して飛んでいくのだ。
そして投げた当人は風遁の術で風を纏って跳躍、くるくるとバク宙するように回りながらヒーローさながらの飛び蹴りへ変わっていく。
見た目こそ派手だが、おそらく彼ならわかるのではないだろうか。
やたら軌道は変わるのと、波状攻撃と蹴りも合わせてるくせにその攻撃の終着点は全て彼がいる場所。
避けるなり堅牢な防御をされたら防がれるという、力任せの大ぶりパンチと大差ないことに。
■ジュリアス > 異形の腕。かぎ爪のようになった赤黒い腕はいともたやすく鋼を握りつぶした。
当然、その見た目も伴って非常に恐ろしいものとして幼いくノ一は見えるだろう。
そして、自分の言葉と同時に姿を現した幼子の姿に、少しばかり驚く。
いや、驚いたのは姿の方ではなく、堂々と目の前に来たところのほうなのだが。
「ふむ。…………どうやら想像以上に愚かであったようだな」
フン、と鼻で笑って。その姿を見つめて…………。
好戦的なそのニヤケ顔に、微かに浮かぶ焦り顔に老練な老人は気付いて。
目を細め、いつ襲い掛かるかはわからないが。さて、鴉が老人の肩に止まる。
そして白いロングコートを椅子に掛けて、杖も傍らに置いて、曲げていた腰を直立すれば。
その高い身長が、より威圧感と共に腕の赤黒さをより強調して威圧する。
未熟なアサシン。などと思わないでもないが、それがブラフである可能性はゼロではない。
油断はしない。故にこそ……。
「……やはり未熟か」
そう呟き、自分へとその軌道を使って突き刺らんとする手裏剣を異形の腕を軽く振るって弾き。
風遁によって軌道を制御していると言えど、そもそもが互いの場数が違った。
弾いた手裏剣が本棚や床、そして天井に突き刺さりながら、飛び込んでくるくノ一の足を異形の腕で受け止める。
確かに力が入った感触がくノ一にはしただろう。しかし……
「軽いな」
その言葉と共に足が捕まれ、床に力任せに叩きつけて。
そのまま、痛みや衝撃に怯むようであれば少女の頭を掴んで床に押し付けよう。
対応をするようなら、そこから腕を伸ばしてまた体を掴まんと。
いづれにしても、かぎ爪が突き刺さらないようには配慮すら見せていた。
■菖蒲 > 見れば見るほど、爪の異様さに背筋に氷を差し込まれるような怖気を感じそうになる。
それを気にしないふりをすることで、もしくは直視しすぎないことで意識から逸らそうとしたのかもしれない。
自分のほうが強い! 幼子の喧嘩で虚勢を張るような、削れて次第に薄氷に近づく自信を失いたくなかった。
哲学者曰く、臆病者ほど危険に飛び込む等という愚かしい行動になっていくことに、気付かないようにしていたのだろう。
「なんだと~!? 見られたって勝てるんだから問題ないだけだよっ!!」
小馬鹿にする笑みに顔を真っ赤にしながら目も尖らせ、床をダンダンと踏みつける。
それも曲がった腰がまっすぐに伸びた瞬間に、ピタリと止まっていく。
デカい、思ってたよりかなりでかい。
180cmほどに伸びていくことで、その差20cm、自分と比べたらもっと背丈の背を感じる。
何よりそれに合わさって不気味な腕が上から見下ろすような構図になってくると、魔王と対峙したような威圧感を覚える。
自信満々な顔が一瞬氷付き、震える瞳孔のままに喉を鳴らす。
それでも、里一番の才能、手裏剣裁きに風遁の実力と井の中の蛙な自信で己を奮い立たせる。
「おりゃぁ~~っ!!」
不規則な攻撃と見せかけて、その実、未熟さが露呈する真っ直ぐな点の攻撃。
手裏剣が腕のひと凪で払いのけられると、甲高い音を響かせて四方八方に飛びちっていくのが見えた。
自分が投げた時より威力が出てないだろうか、いやそんなことない。
一瞬の自問自答を切り上げたのは、もう蹴りを止められないから。
それでも加速力を乗せた渾身の蹴りなら、相手の動きを制するぐらいは出来るはずと思いっきり蹴り込む。
しかし、風の力で加速しても体が軽い。
砲弾が鉄の塊だからこそ城壁を穿つのと同じく、そこらの端材を突っ込んだ砲撃のような力不足の蹴りでは彼の腕を制止させることすら叶わなかった。
「えっ、ぁ──」
ノーダメージの結果に目を見開いて固まってしまい、反応が一瞬遅れた。
速度が売りのくせに初動が遅れればどうなるかは、今から身を以て知ることになる。
加速する世界が回る、無遠慮に硬い床に背中から叩きつけられると、目を白黒させて口を開いた。
「かは……っ!?」
バウンドして弓なりに反り上がる背中、ビキビキと激痛と鈍痛が入り混じり、背骨が軋む。
肺の空気が全部押し出されて、まん丸の瞳に涙を滲ませながら入り交じる痛みに体を硬直させた。
痛い、背骨が折れた!? 息ができない、くらくらする。
軽い脳震盪も併発し、彼の姿が歪んでより一層悪魔になっていく。
完全に怯みきったところで鉤爪が広がってくると、情けないぐらいに顔が引きつる。
息が詰まるような小さな悲鳴を上げて掴まれると、床に頭が押し付けられていき、ようやく吸った酸素を震わせながら吐き捨ててしまう。
昔見た狼が野ウサギを噛み殺す瞬間、あれが脳裏を過って立場が入れ替わったことに気づく。
「ぁ、やっ……やだっ!! や、やっ……!!」
両足をジタバタと暴れさせながら、痛みと酸欠で力の入らない細腕を伸ばす。
小さな手で赤黒い腕を掴もうとし、届けばそれを押しのけようとするがもともとない腕力は更に下がっている。
爪の間から覗ける錫色の瞳孔は恐怖に震え、ぽたぽたと大粒の涙がこぼれていった。
嗚咽になる手前、息を引きつらせる様から見ての通りだが、爪の加減にすら気付いていない。
■ジュリアス > 抑えつけた幼子。身長差もあって、より老人が恐怖の対象に見れるか。
掴んだ頭にほんの少し力を籠めれば、この幼子の頭は簡単に潰れそうなほどの柔らかさ。
「動くな。頭がザクロのようになりたいか?私はそれでもかまわんが」
そう、この地下深くの空気と同じような、冷たい声。
蹴りこまれた腕は全く傷ついている様子はなく。周囲の空気を歪ませる赤黒さ。
微かな自尊心を軽く砕く力の差。老人は見下ろした幼子から腕は離さず軽く上げて。
頭だけを持ち上げて、床に膝がつく程度の高さまで持ち上げて。
「王城の地下の調査といったところか。アサシンよ」
そう問いかけながら、後頭部を掴んだまま、ゆっくりとひきずっていく。
かぎ爪を彼女の眼球のほんの少し先。ほんの少し激しく動けば刺さるぐらいの誓い鋭利な刃。
突き刺さってしまう未来はすぐそこにある。
「別に私は腕の一本や片目などなくなっても構わん。
生きてさえすればいいのだからな。それでもやるというのならこのまま片目をもらおうか。
あるいは鼻を削ぐか?奥歯を抜くか?」
眼球から次は鼻先に爪の先端を軽く差して、微かに傷をつけて。
次いで口の中に指を突っ込み、ぐいと奥歯を掴む。
そのまま噛みちぎろうとしても、歯を立てようとしても、入り込んだ指が顎の力を上手く入れさせないように。
そうでなくてもこの指が暴れれば口の中がズタズタになるのは明白だろう。
「案ずるな。私とて苦痛を負わせるのは心苦しい。口を割れば悲惨なことにはさせぬさ」
そう言い、引きずった後自分が座っていた椅子に彼女を座らせて。
ロウソクに照らされた幼子の涙を見ながら、無情に鴉が真っ赤な目で彼女を見つめている。
獲物を見る目。あるいは餌を見る目。どちらにせよ、捕食者と秘捕食者は明白であった。
掴んでいた手を離す、代わりに彼女の胸元に鋭利なかぎ爪が近づき、その着物の胸元に引っかかる。
「さて、それはそれとして私の個人的な楽しみに付き合ってもらおうか。
なに、終われば五体満足で返してやろう。すべてを話し終えたらな」
そう言って、ビリッと胸元の着物を軽く切り裂いた。
■菖蒲 > 最初はただの老人にしか見えなかった彼が、今では歪む景色で悪魔にしか見えない。
小さな体でだって戦えると得意満面に修羅場に身を置いてきたが、本当の危機を命をかけて味わわされる。
束ねた黒髪は椿油でシルクの様に滑らかに爪の合間をすり抜けて、掴まれた頭も未発達なせいか頭蓋すら柔い手応えを返すだろう。
「ひっ、あっ、や、やだ……っ、やだ……っ」
冷たく低い声、それを否定する気力などない。
どう考えたって、その赤黒い手なら簡単に潰せてしまいそうな威圧感。
嗚咽混じりになりながら両足の動きは止まるものの、両手は押し返すというよりは添えたままとなった。
老人の目を見るよりも、爪先に視線を向けがちなのもそれに怯えている証拠。
この手を離したらあっという間に潰されてしまうのではないかと、呼気がかすれて響く。
そして簡単に持ち上げられてしまうと、潰されると鼓動が爆ぜる様に小さな胸を大きく叩いた。
早鐘の鼓動に連動して短く浅い息が繰り返されながらも、持ち上げられるがままだ。
「……っ」
引きずられる度に爪先で体を支えて、膝をこすらないように必死だ。
問いに何も言わないのは、くの一としての矜持がまだ少し残っているからだろう。
敵に掴まってペラペラと口を割るくの一なんてカッコ悪い。
だからそれだけはと踏みとどまろうとしていたが、切っ先が目の前に迫るとカタカタと総身を震わせて硬直していく。
顔は青ざめ、歯の根が合わない状態になって切っ先を凝視するばかり。
鼓膜に響く鼓動がうるさいぐらいに大きくなった瞬間、動く爪先に光を失うと錯覚する。
「ひっ……!!」
けれど、代わりに傷ついたのは鼻先、それもほんの少し掠めただけだ。
それでも白磁に綺麗な赤いスジが浮かび上がると、次第に滲む柘榴色がぷっくりと膨れる。
つつっと鼻柱に伝ってぽたりと人中を湿らせて鉄の香りが鼻腔に広がっていく。
目を失わ勝ったことに安堵したのも束の間、口の中に指を押し込まれると、小さな口が広げられる。
きれいに生え揃った白い歯、爪先が掴んだ奥歯もまだ乳歯なのか小さい。
湿った熱気が指や爪先をしっとりと濡らしていき、頭を振ることもできず、舌も動かせずに喋ることも叶わない。
されるがまま,ただただ彼を見ているだけ。
「んぐっ……で、でも……」
椅子に座らされると、背もたれに背中を思いっきり押し付けて身を引く。
ちらちらと爪先と赤い目を見比べる度に、自分の矮小さを思い知らされながら震えが椅子の足を鳴らす。
胸元に爪先が引っ掛かるも、肌ではなく着物を引っ掛ける意味が分からず一瞬だけきょとんとした幼い表情を晒す。
「ひぁっ!? そ、それって……う、ぅ……」
着物が切り裂かれると、切れ目から少し覗けるのは白磁の上に張り巡らされた白いサラシ。
ほとんどないに等しい乳房を包むそれは、乳頭が擦れていたくならないようにする程度のもので、どう見ても房を支えるようには見えないだろう。
そして話の内容、房中術も一通り仕込まれている……というよりはやらされたが身になっていない。
意味は理解できるが、それをすんなりと受け入れられる程、擦れているわけもなく。
そして口を割れと言われてもすんなりと言えない理由も重なって、口籠りながら視線は右往左往する。
鼓動の加速は切れ目から見えるサラシの胸元を浮き沈みさせていく。
そして次第に灰色がどんどん潤んでくると、ぐすんと鼻を鳴らしながらしゃくりあげ、手の甲で目元を拭いながらうつむく。
「ぅ、う……ぅっ、言えないよぉっ。だって……いったら、私……こ、殺されちゃうもん……っ、でも、痛いのもやだ……っ。え、えっちなの……おじいちゃん、こ、こわい、もん」
子供の駄々をこねながらふるふると頭を振ると、長いポニーテールが冷たい空気の中に踊る。
広がる椿の香りに混じって、恐怖で温められた体温から滲む甘い香りが入り混じって溶けていった。
アサシンギルドの仕事というのもあり、そんな使えない奴は生かしておけないと処理されるかもしれない。
話しても殺されるかもしれないし、話さなくても殺されるかもしれないという板挟みに次第にぽたぽたと大粒のナミダを頬から伝わせながらイヤイヤを繰り返す。
■ジュリアス > 大粒の涙を流す幼子。その白いサラシの下の、薄い、薄い胸板。
さすがに、アサシンとして仕込まれただけあってすぐには口を開かないのはわかっていたが。
しかしまさか、ここで泣かれるとは。そのかぎ爪で自分自身の頬を軽くさすりながら見下ろす。
少女には、どう自分を料理するのか考える悪魔のようだろう。
事実、その瘦せ気味の細い顔。そして異様な肌の色と異形の腕。
先ほどまでの痛めつけぶりや言動は十分に恐怖を与えたようだが。
「口を割らぬか。だが、プライドからというよりは立場からといったところか」
そう言いながら机の中を開き、そこから一本の瓶とコップを取り出す。
きゅぼっと木栓を片手で抜くと取り出した少し埃かぶったコップを置き中身を注いで。
―――甘い香りがする。果物ジュースの類のだろうか。砂糖の類がふんだんに盛り込まれた非常に甘い香り。
首を振る彼女に、そのコップをすっと渡した。
「毒ではない、まぁ飲むがいい。話せずとも、貴様の様子で察しはする。
大方、捨て駒かなにかか。あるいは自分なら出来ると思いあがったのだろう。
これに懲りたら少しは依頼をよく考えることだな」
その言葉だけを聞けば、優しく諭す老人のように感じられるか。
しかし、状況、そして声がそれだけではないことを強く伝えていた。
わがままなイヤイヤを繰り返す彼女が哀れなどと一切思ってはいない。
慈悲深き人間など、このような闇を隠す地下深くにいるはずもないのだから。
「さて、死にたくはないのだろう。しかし口も割ることはできない。
となれば、あとは実力行使か。あるいはそれ以外の私の要求を飲むしかないな」
ばさり、と老人の肩に止まっていた鴉が飛び上がり、幼子の肩に留まる。
少女の幼い体躯では、大型の鴉はかなりの重さに感じるだろう。
しかし、その鴉の足は強く少女の肩に食い込み、長時間そのままでいれば青くすら肌を圧迫するだろう。
真っ赤な瞳が如実に伝える。下手な抵抗は、そのまま痛みや死に直結するのだと。
「まずはそれを飲め。そしてそこに立って服を脱いで下着になり姿をよく魅せるがいい」
下卑た笑いなどはしない。ただ強制するだけ。
ロウソクの光が桃色の液体を照らして、その甘い飲み物を口にすれば、胃から全身に熱が少しずつ浸透するだろう。
この地かで行われているミレー族から効率よく魔力を吸収するために作られた媚薬である。
性的絶頂を感じやすいようにする為であり、それ以上でもそれ以下でもない。
■菖蒲 > わんわんと泣きじゃくりながら、時折鼻をぐすんと鳴らして両手で目元や鼻先を拭う。
心技体と言う言葉を借りるなら、技は練達したものの、体は発展途上、心は未熟というチグハグな構成の結果。
爪が困惑を示す仕草をしているのも、恐怖で泣きじゃくる子供からしたら悪魔の舌舐めずりにしか見えない。
今も痛む背中に脳震盪が収まってきたとは言え、子供の自信なぞ粉々に粉砕されていた。
立場からと察しづかれると、こくりこくりと何度も大きく頷く。
場所や彼の見た目を考慮しなければ、迷子の面倒を見られているかの様。
コルクの抜ける音に顔を上げると、グラスに甘い香りが注がれていく。
先ほど感じたものだろうかと思いながらも、すんすんと鼻を鳴らしていく。
果糖の甘い香りのはずなのに、何処か胸の奥に絡みつくような甘ったるさを感じさせる。
差し出されたグラスを無言で見つめると、改めて彼を見上げていき、粗相した子供の顔で灰色が何度も瞬いていた。
「うっ、んぐぐ……す、捨て駒なんかじゃない、もん……多分」
ジュースを差し出されながら諭され、幼いプライドが少しだけ頭を擡げたものの、上がり切ることなく消えていく。
恨めしげに彼を見上げる迫力ない顔だったが、次第に目が泳いでは多分と呟いた時には目を逸らしていた。
こちらの状況を察した言葉に少しだけ心に緩みが生まれた結果だったが、続く言葉に再び緊張して体が固まる。
実力行使なんて無理だが、かといって他の要求といわれると……脳内に広がる体験の記憶に、一人前に頬を赤らめながらうつむく。
「わっ!? つ、爪食い込んでるよっ!? うっ……わ、わかったよぉ、出来ることはする、から……許して……」
肩に止まる鴉にがくりと右肩が沈み、驚きながらも姿勢を正していく。
それでもむき出しの肩に食い込む爪の力は、鴉というよりは猛禽類か何かではないかと思わされる。
鴉を見やり唇を尖らせながら抗議の視線を向けると、冷たい赤の視線に気圧されてビクリと体を跳ね上がらせた。
再び泣き出しそうに顔を歪めつつも、無抵抗を近いながら両手を膝の上に重ねていく。
改めて飲むように命令されれば、緩慢に深く頷いてグラスを両手で包む。
桜色の綺麗な色合いにジュースなら嬉しいのだけど、何かあるのだろうと思いつつしばらく水面に移るピンクみ掛かった自分の顔を見つめた。
それから唇をきゅっと引き締めて覚悟を決めると、勢いよく傾けて喉の奥へと流し込む。
甘みと香りが通り抜けていきながら、こく、こくと嚥下する白い喉元を見せつけると、ぷはっと生きを鳴らしてグラスを置いた。
「……み、見てがっかりとか言わないでよね……?」
里にいたお姉様方に比べたらちんちくりんなのは、一応の自覚はある。
だからお眼鏡に叶わないからという理由での叱咤を免れようと、伏し目で呟きながら立ち上がる。
おずおずと帯紐に指をかけると、しゅるりと結び目が溶けていき、それに連なっていたポーチと短刀が椅子の座面へと落ちる。
続けて帯を解いていくと、ぐるぐると何度も胴体を回して緩めていき、最後はするりと帯の端が床に落ちた。
それを手放すと、既に半開きの着物の前に手を掛けるも、何度か彼の顔を伺いつつ次第に頬の赤みがましていく。
うぅと唸り声を上げながらも、ぎゅっと目を閉ざして前を開く。
真っ白なサラシが巻かれた胸元から、ほとんどくびれがない幼児の腹部、僅かな曲線を描く臀部へと連なるラインにかかる下着もあらわになった。
真っ白な六尺褌は両サイドの部分が拗られロープの様に細くなり、正面の部分は西洋のショーツのような三角形を描く。
太腿にはクナイのホルダーとそれに連なった手裏剣のホルダーが巻きつけられているので、改めて彼にお伺いの視線を送ってから、それも外していく。
武装解除され、下着姿になった幼体は暗闇に揺れるろうそくの明かりに白絹の肌を映えさせ、補足日からなだらかな肩のライン、薄っすらとみえる鎖骨に腹部はへそは見えるものの、少しだけふっくらと膨れていた。
四肢も棒のような細さながら、落ち着きなく両手が動く度に二の腕に筋をわずかに浮かばせ、緊張に内股気味に足を捻じれば太腿が同様に引き締まる。
耳まで真っ赤にしながら視線をそらしながらうつむき、右手を垂らし左手で右の二の腕を掴むような格好でようやく収まりが着いて大人しくなる。
羞恥にどくどくと鼓動が激しくなれば、取り込んだ成分も体に巡り、体が温まっていく。
恥ずかしさのせいと思い込んでしまえば、あのジュースが媚毒だったとは思いもしなかった。
■ジュリアス > 「少なくとも、私がお前を駒として扱うならそもそも実戦に出すには早すぎると思うがな」
あまりにもチグハグ。とはいえ、非情なギルドであればこのような運用もするのだろう。
少なくとも技は年齢を考えれば見事なものであった。しかし未だこの様相では、とても運用など考えられるものではない。
元々軍を率いていたこともあり、そこそこ兵の質や使い方は考えられると自負している。
故にこそ、そう判断せざるを得ない。単純に幼すぎることは、足並みを揃えるのが難しいのだから。
まぁ、アサシンと軍人では分野が違う以上自分の感想でしかないのだが。
それはさておき。
「そもそも貴様の体は見てわかる。期待などかけられるものではないだろう」
何を馬鹿な事を、とでも言うような態度は、むしろ彼女の自尊心をさらに傷つけるかもしれない。
帯を解き、座面へと落ちた短刀とポーチを抜け目なく鴉は肩から降りて掴み、本棚の上へと運んでいく。
二つのホルダーすらもすぐに持ち去っていき、少なくとも手の伸ばせる場所に彼女の武器はなくなってしまうだろう。
白いサラシに白い褌。幼子に欲情するなど、この国では今さらのようなモノである。
この老人がそれに興奮しているかどうかは、表情をあまり変えないことからわかることではない。
全く表情を変えないことが、また恐怖なることを彼自身が理解しているが故に。
「ふむ。年齢はいくつだ?それを加味すれば起伏がない体であれば当然だろう。
むしろ、先ほどの投擲の技術は見事だった。もし貴様が見た目通りの年齢であれば間違いなく評価はできるだろうな」
そう言いながら立つ彼女屁と近づいていき、赤黒い異形の腕ではなく、通常の人間の右腕で彼女の顎をクイッと持ち上げる。
鼻先から垂れている朱を軽く指で拭き、傷口を擦られて痛みが走るかもしれない。
そして異形の左腕が、サラシの上の胸板に乗る。
いちおうの膨らみは感じれど、ほぼほぼ板と言ってもいい胸元。
爪を立てれば簡単に引き裂けるほど柔らかさを帯びるその胸元を異形の手が撫でる。
高鳴っていく心臓を手先に感じ。さらに上がっていく彼女の体温と呼吸の頻度。
真っ赤になった耳を老人は見下ろして、その白く美しい絹肌を見つめて。
「出来ることはするのならば、精々私を楽しませてもらおうか」
右腕で唇に親指を乗せて、そのツルンとした感触を楽しみながら唇のラインをなぞった後。
左腕の鋭利な人差し指を立てて、少しずつサラシの上を動いていく。
恐怖が思考を、そして媚毒が体を犯して、この肌寒い空間を暖めて。
くすぐったさと、微かな甘い感覚。サラシの上から小さな突起を探るように指先は動き。
探り当てれば、サラシの上からそこを軽く押し突く。
「私の指を丁寧に舐めろ。嚙んでも構わんぞ、貴様の胸が鮮血に彩って構わんのならな」
そう言うと、彼女の唇に親指を押し込んで舌の上に乗せる。
次いで、鈴を転がすようにかぎ爪の先端がサラシの上で突起を弄び始めて。
ついで中指も、もう片方の突起へと少し伸ばしただけで届き、捏ねまわす。
直接その爪で触れてしまえば傷がついてしまうかもしれない。しかしサラシの上なら加減すれば捏ねる程度は造作もない。
痛みは走らない。そのぐらいの加減は熟知していた。
■菖蒲 > 「むぅ……! そ、そんなことないもんっ。あやめは里だったら風遁も手裏剣も一番だったんだから……!」
時期尚早と評されると、ほっぺたを膨らませて抗議した。
彼の評価のとおりなのだが、それをより確信させてしまいそうな子供っぽさは実践の暗闇を知らないといえようか。
単独潜入と戦争の戦力としての扱いの差はあれど、彼の見立ては正しいと言わざるを得ないことに、気づかない幼女であった。
「むぅぅっ!! じゃあなんでえっちなことお願いしたのっ!?」
冷静な反論に不服さが更に募って、眉間がくしゃりと歪んでいくが悲しきかな迫力皆無。
じゃあなんで脱がせたいのさとブツクサいいながら脱げたのは帯を解くまでで、そこから先は白磁を晒すことになる。
羞恥に頬を染め上げながらもお気に入りの装備が鴉に取り上げられてしまうと、少し悲しげにそちらを見上げていた。
特に手裏剣のホルダーの時は、思わず目で追いかけるほどに残念がっていく。
装備を失うという心もとなさというより、おもちゃを取り上げられたような子供の顔であった。
それでも肌を撫でる冷たい空気に現実に戻されると、彼へと視線を傾ける。
──表情がろくに変わらないのは、一応幼く小さくとも乙女な部分もあるあやめとしては、やはり納得がいかない。
への字口になりながらも、もしかして本当に殺す前に戯れで脱がせただけとか? 等と恐ろしい想像をして、ぶるりと体が震えた。
「……10才。そ、そうだけど! 脱げって言われたのに、そんなふーんみたいな顔されたらショックだよ。──ホント? えへへ、得意技だもん」
右手で傾けられる顎、その顔はツンとした拗ね顔だったものの、お褒めの言葉に灰色が大きく見開かれる。
次第にニマァッと得意満面の笑顔に変わっていくと、鼻を撫でる指先に少し顔を歪めたものの鼻息を鳴らしながら豪語していく。
敵陣かつ捕らえてきた相手の褒め言葉に素直に喜んでいるのだが、一応これでもくの一の自覚はある筈だが。
意外と悪い人ではないのでは? 等と錯覚を覚えるさなかに先程の怖い腕が胸元へ。
刃の揃った手が心臓の真上となると、流石に笑みが消えて顔が強張りながら何度も手と彼の顔を視線が往復した。
ご想像の通りで乳房の膨らみなどほとんどなく、じっくりと探れば乳腺の周りに僅かにまとわりついた柔さがみつかるかもしれない程度。
それとは別に幼女特有の柔らかさはふにゃふにゃに溶かした膠のような触り心地を伝え、白絹の上を緊張に滲んだ一粒の汗がするりと落ちていく。
そして振動も伝われば、とっとっとっ……と、加速しつつ少々畏怖を滲ませながらも胸の上下も早まった。
恐怖に加速する呼吸が胸を動かして、自然と柔さを押し付けるような動きとなる。
「す、するっていったよぉ……約束、ちゃんとまもるもん」
寒さに乾く空気とは裏腹に、しっとりとした唇の感触を伝えつつされるがまま。
鋭い人差し指が白布の上から乳頭を探ると、媚薬成分の効果もあってか膨れ上がった爪先程度の小粒が次第に引っ掛かる。
そこが軽く押し込まれると鼻に掛かった吐息を溢れさせてしまい、自分でもビクンと体が大きく跳ね上がった。
腰から抜けるような甘美な痺れに、これぐらいでなんでと困惑するけれどそれを遮る親指が口内へ潜り込んだ。
「んぐっ、ぅ……はぶっ、ん……ちゅ、ぁふ……んっ、あっ……」
抵抗なんてしないと目が少しだけ怯えると、伏し目になって親指を舌の上で転がした。
付け根から先端にかけてつつっとなぞるように舐めると、今度は右側面を同様になぞって今度は左側。
里で申し訳程度に教えられた動きを思い出しつつ、ちゅっと吸い付くように口を窄めたりと繰り返す。
両手は落ち着きなく彷徨っていたが、ゆっくりと彼の右手の方へと伸ばす。
悪いことなんてしない、抵抗だってしないという無害さのアピールと手の動きはとても緩慢。
届いたならそのまま手首や手の甲に人形のような細い指を絡めて支えていく。
そうしたのも、彼の手がニプルをこね回すからでもあった。
中指と人差し指で小生意気に主張する小粒が押しつぶされ、捏ねられると、ぴりぴりと快楽のパルスが頭を痺れさせる。
刃物みたいなのになんて何処かで思いながらも、体の震えは次第に腰へと集中していく。
膝をすり合わせるようにしながら少しだけ前屈みになりながら、親指にへばり付く唾液は年度を増す。
爪先にもカチカチに充血しきり、乳輪の周りもほんのりと膨れて幼い女体が痺れをねだる。
褌の股座、特に陰裂に当たる辺りは布地が拗れて紐状になっていくのもあり、密着状態にある。
その奥で息づく牝唇が涎を垂らし、愛蜜を吸わせていくと、白い生地がくすんだ色に変わっていく。
どうしてと頭の中が混乱しながらも、上目遣いに赤色を窺い見る。
粗相した子供が許しを請うような、不安げな色合いを灰色に宿して歯を当てないように舌をうねらせつづけた。
■ジュリアス > 「ほう、貴様の名前はアヤメと言うのか」
さらりと述べられた名前に反応して。まぁさすがにコードネームだろうと思いながら。
これが完全に今まで使ったことがない名前であれば特に意味はなかったのだろう。
しかし、使い慣れている様子から考えるに決して使い捨ての名前ではないのは様相で分かる。
「別に豊満な体に色気はない。などということはない。事実貴様の体もマニアは好む。
私は―――どちらでも構わん。どちらでも女体ならいくらでも食える」
食える。それは果たして性的な意味か、文字通りの意味か。
この如何にもな悪の枢軸のような老人であれば、文字通り人を食っていてもおかしくはない。
そう思わせるだけの姿はすでにさんざん見せつけた通り。
そんな彼を前に、ただ得意技をほめただけで満面の笑みを浮かべる彼女は、その……。
さすがに、表情こそは変わらないものの心すら幼すぎるのではないか?とこの老人は思ってしまうほどであった。
さておき、膨らみのない胸元をまさぐり、その乳頭を撫で捏ねれば捏ねるほど上下する胸の動きがより早くなっていく。
その柔らかさを押し付けられて、爪を立てず、サラシを破かないようにするのも一苦労である。
「口ではどうとでも言える。代わりに口を使ってもらうとしよう。
約束事は口先ではなく行動で示さねばならぬのは貴様とてわかるだろう?アヤメよ」
緩慢な手の動きが自分の右手を捉えて、その皮と肉ばかりと思われた親指を彼女は口に含む。
意外にも瘦せ気味のように感じていたのに腕を触れて見れば若々しくはないが鍛えた硬い筋肉の感触。
少々しわがれた手で瑞々しさこそないが、ごつごつとした感触は力強さを思い起こさせるか。
段々と甘い仕草をして、幼子でありながら一端の女のような反応を示し始めるのを見る。
目を細めながら、窄めた唇から親指を引き抜いていき。
「随分と熱に浮かされた顔をするものだな?」
そう聞きながら、今度は人差し指を彼女の口に入れた後、その舌をすくい上げて親指とでつまみ、軽く引っ張る。
赤い舌を伸ばさせて、粘度の高い唾液が彼女の口の端から、あるいは舌からこぼれるだろうか。
愛蜜を吸った褌が彼女の幼い秘部に密着すれば、鮮明にその閉じた淫唇が見えるのだろうか。
親指で舌の上をなでながら、人差し指で軽く舌裏を擦り。老人が幼女を、性的に弄ぶ背徳的な光景。
硬く、より生意気になって行く乳頭の感触に、爪先がサラシをずらして、その乳頭を軽く空気に触れさせる。
冷たい空気は、それだけで敏感に反応する乳頭を撫でつけるか。
「今どんな気持ちだ?その胸は、その腰は、その腹はどう感じている?」
舌を引っ張り過ぎず、ほどほどに喋れるようにしながら。
しかし喋っている最中に、”カリ……カリッ”と、鋭利なかぎ爪を繊細な。
それこそ、非常に割れやすい薄氷を壊さないようにするぐらいの力で露にされた乳頭を撫で付ける。
サラシの上からではない、直接カリカリと何度も刺激すれば、より淫蜜があふれ、涎を秘部が垂らしていくことだろう。
羞恥、あるいは体は勝手により前屈みになろうとしても、舌を掴まれては下手に動くわけにもいかない。
立った状態のまま、そのより強く脳髄に弾ける快楽のパルスを受け止めるしかない。
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■菖蒲 > (一旦中断します)
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