2024/11/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にレグルス・ダンタリオさんが現れました。
レグルス・ダンタリオ > 「………999、1000………」

夜の王城。その庭園にて剣をふるう青年、あるいは青年になりかけの少年の姿あり。
微かに汗を流しながら、自らの獲物であろう黒い片刃の剣を熱心に振っている。
すっかり体には染み付いている故なのか、動きには一切の乱れはなく。
ただ、彼の顔には不満が浮かんでいた。

「………」

貴族ゆえに呼ばれた集会。交流、あるいはコネを作る為などに行くものが多く。
自身は友人の貴族から招待され、無下にもできずにやってきたがかれにとっては”下らない”の一言に尽きる。
醜悪な欲望に塗れ、自分の家の位、あるいは家の財力を見せつけるような者たちばかり。
あんな場所にずっといるくらいなら、こうして外で剣を、いっそのことただの棒でも振っているほうがずっとましだった。

「………今日は空がきれいだな………」

水飲み場へと歩いていき、一口。この城の為に作られたきれいな水を飲みながら空を見上げて。
果たして、この少年の姿を見るものは現れるのだろうか。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からレグルス・ダンタリオさんが去りました。