2024/09/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > とん……と軽やかな音はどこから生じたものか。
それは夜目効かぬものには風が生まれた場所を探るに等しく。
足音を置き去りに堀を飛び越え塀を昇り上がり芝生い茂る中庭を突っ切っる
黒い影があった。影が足を止めたのは2階のテラス。
そこから漏れる光に汗1つ描かずに欄干に座る少年の姿が映し出される。

闖入者は何をすることもなく、ただオープンガラスから映る綺羅びやかなダンスを眺めた。
豪奢なドレスやタキシードをまとい、楽団の音を背景に踊る姿に黒瞳は輝きをもち。

「……いつか俺もこんな場所で踊りたいな」

夢心地に呟いて膝上に肘をついて頬杖を突く。
瞬き忘れず明々としたダンスを薄闇の中で瞳に焼き付けるために。