2024/07/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 とあるテラス」に雪音さんが現れました。
雪音 >  
 王城内 昼
 暑い気温の中で続く話し合い。
 戦争 市場 人材
 事態は一部を除き一向に動かないまま夏が訪れた。

 王族と貴族が顔を合わせて話し合いを行う王城内といえど様々な王族がいる。
 税金を貪るばかりでなにもしない道楽に浸る次兄や弟という立場
 誇りを持たない代わりに偉さを使うなど、酷いものだろう。
 まるで聖地でふんぞり返る天空の竜人のようだ。

 しかし、個別に仕えず、王城という職場にて忠義を尽くすメイド
 メイド自体は、そう言った者らからも敵対意思を持たれることはない。
 関りが長いからか、信頼からか 伽をするえ とも しゃぶるえ などということもいわれない。
 語尾自体は冗談とは言え、王族の醜い本質は同等だろう。
 メイドにとってその扱われ方は誇らしかった。



   ―――“王城テラス 日陰”―――


   「お待たせしました、〇〇様 レモネードでございます。」


 トレイの上に細工削りがされたギヤマンの杯
 それの中で詰めた柑橘の輪切りと氷
 生成されたレモネードによるドリンクを差し出す。

 年輪のように幾重もの層が詰まった輪切りのケーキ
 外側がアイシングされたそれを手づかみで頬張り、ぐむぐむと動かす二重顎
 肥えた外側を持たれる王族の御一人へと真摯に尽くす姿で、レモネードを飲み干されるだろうか。
 一瞬だけだったのに関しては、もう少し味わってほしかったと思うだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城 とあるテラス」から雪音さんが去りました。