2024/06/08 のログ
ご案内:「深夜の王城・夜会」にクローネさんが現れました。
■クローネ >
前回いった夜会は散々だった。
肥え太った、老いた豚しかいない。ただの乱パ。
金がいくらあってもアレじゃあね、と。
知り合いのツテをフル活用し、王城の夜会に忍び込むことに成功──。
王族の美男美女が集うそれはもう綺羅びやかなものを想像していたわけであるが…。
「………」
女は会場…王城地下の広間、その隅っこで実に美味なる地酒を手に一人飲んでいた。
眼の前に広がっているのは悪趣味に悪趣味を煮詰めたような光景。
よく見れ美男子もいるけれど…歪んでる。性癖が。
奴隷同然のミレーを好き放題玩具にしたり、どういう事情があるのか姫と思しき少女までが豚に奉仕をしている。
「(腐ってる、とは聞いてたけどここまでかよ)」
酒を煽りながら思う。
この国もう大分やべえかも。
■クローネ >
まぁいいか。
少なくとも出される酒はそこらの安酒場で飲めるものでもなさそうだし。
コト細やかに考えるのも苦手だし。
悪趣味な光景や行われている痴態も別に肴にならないこともない。
「…ま、別段、お上品気取ってるわけでないし」
言いながらグラスを傾ける。
う…美味っ……何これ、いくらすんのこれ…。
若干衝撃を受ける。さすが城。
■クローネ >
それなりに良さそうな王族か王子でもいたら手玉に取って溺れさせて…なんてムシのいいことを考えていたが世の中甘くない。
時折声をかけてくる連中はいるが……。タイプでない。
「(キモデブハゲはゴメンでーす。…いい頃合いだしさっさと失せるか)」
そういったものに辟易してくると女はグラスを置いて立ち上がり、そそくさ、地下室をでていく。
その際に階段前の兵士に『お帰りですか』『今宵のことはご内密に』と釘を刺される。
はいはい、とにこやかに快くお返事。
心中、「金にならない限りはねー♪」なんて付け加えて舌を出してはいたが。
ご案内:「深夜の王城・夜会」からクローネさんが去りました。