2024/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 中庭」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 今宵も、マグメールの城の中では夜会が行われている様子です。
私も何故か呼ばれておりますが、夜会と言う名の乱交パーティの様相でございました。
殿方が女性を見初め、口説いて二人で去って行くという、そんな退廃の宴と言う様子。
様々な人々の誘いは、どれも私の心を擽る事は有りませんので、中座させて貰い、外に出る事にしました。
私としても、そう言う事……彼らの言う恋愛行為自体に興味がないわけではありません。
寧ろ、あると言って良いのです、恋愛は、心を潤す潤滑油ですし、心に愛が無ければ心は直ぐに乾いてしまうのです。

そうして、私が歩いてきたのは、中庭でした。
綺麗な庭園で中央では噴水が天に向かい水を噴き出していて、月夜の中で綺麗な水飛沫を飛ばしております。
素敵な空間であり、淫蕩な熱気に包まれた空気とは違う、静謐で穏やかな場所です。

「恋愛とは、こういう所で、密やかに。」

それが、私の好みと言う物です。
美しい風景、綺麗な場所、其処で静かに、こっそりと。
そして……情熱的。
そんな愛が、良いのです。
するり、と静かに衣擦れの音を響かせながら私は噴水に近づいて、腰を下ろします。
噴水の水は、矢張り、この時期だからか、とても冷たく澄んでおります。
それを一つ手にして、するり、と滑り落ちていき、噴水に戻っていく様子を、私は、唯々、見つめます。