2024/01/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にカミュさんが現れました。
カミュ > 王城の廊下。 窓の外からは薄い雲に遮られた頼りない月明かりと、壁際、3m間隔に付けられた明りが石造りの廊下を寒々しく、光の届き難いところに闇を生むかのように照らされている。
そんな廊下に響くゆったりとした靴音。
その歩幅が広ければ自然とその音の主の身長が類推される。
静寂を破る音の主は往診の帰りの一人の医師。
今は自分の受け持ちとしている訓練場側の王城の中で僻地とも呼ばれている中心から外れた場所。

その距離感によって男は政治の世界から離れ、どろどろとしたその渦中を外から眺め、時に刺激を与え揺らしながら愉しむ事が出来ている。

ふと足を止め見上げれば薄い雲は上空の強い風によって流され、端の方を崩しかき回され刻一刻と変化を見せる様子をついつい、ぼんやりと見上げてしまう。

カミュ > ぼんやりと窓の外を見上げていれば寒さを思い出したかのように小さく体が震え、小さくため息一つ。
冷えた指先を温めようと軽く拳を握り込み口元へ。
ゆっくりと息を吹き込めば冷えた指先を吐息で温め、再びゆったりとした動作で歩き始める。
さて、自分の医務室に戻るのも良いが、どこかでさぼっていくか、はたまた指先を温められるような女性を見つけられるか。
ついつい顔を上げ周囲を見回してみるも、今のところは男一人、足音も自分の足音のみが聞こえる。