2023/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にアキアスさんが現れました。
■アキアス > 地下室の隅、荷物の影。
そこに息を顰め、機会を計る男が一人。
巨躯を小さく小さく苦心して隠れながら、部屋に入ってきて独り言を洩らす女を確認する。
事の初めはお貴族様の悪趣味な集まりに声をかけられたこと。
そしてその趣味の悪い遊びに付き合いながら聞いたのが、最近、高貴な趣味を邪魔する者がいるということ。
どうやらその相手へアキアスをけしかけようという魂胆らしかった。
どういう相手かも知らないが尻尾を巻くにも手遅れで。
それなら一か八か、うまくして報酬なりを巻き上げればよいかと。
そして普段よりも早めに貴族連中が集まりを切上げてから間を置かず現れたのは目を引く女。
あれが、とは思うが、物言いから恐らくそうなのだろうと。
相手違いにしろ、ちらりと盗み見るだけでも生唾モノの美女に、悪戯心も沸いて。
「役得って、いきゃあいいがなぁ、っ」
物陰からそっと椅子に座る相手の背後に回り、飛び出ては羽交い絞めにしようとする。
願うべくは、相手が見目に違わぬ手弱女であることで。
■エリザベート >
「全く、無駄足であったな」
さて、貴賓室周りの廊下でも見廻るか、と欠伸を噛み殺しながら椅子から立ち上がる。
そして…蛻の殻の地下室…、と思っていただけに、それは油断以外の何物でもなかった。
「──なっ…!?」
突如背後から羽交い締めにされ、両腕の自由を奪われる。
背なから感じる圧は、自分よりも一まわり…いや二まわりは大柄な男、か。
「だ、誰じゃ!?何をする!!」
相手の顔こそ拝めぬまでも、その声と体躯が男であることは間違いない。
まさか淫宴の終わった場所に何者かが潜んでいようとは。
暴れようとしてみるものの、力まかせに振り切るような膂力は到底ない。
魔力を高め暴発させるには部屋が狭い、と来たものだ。
万が一崩れでもしたら自身もタダでは済まない。
■アキアス > 相手の油断もあったのだろう。想像以上に巧くつかまえることができた。
お決まりの言葉をかけられるが、それに答えることはなく。
力ではこちらが勝り、何かしら器用な術で抜け出そうという気配も無い。
「っは、とりあえずは、ってとこか」
しっかりと抑えながらに、彼女の柔らかな肢体が押し当り、先程までの淫猥な宴が後を引いているのもあって、下肢に熱が集まる。
けれどもまずは抵抗をさせないようにと、自身に憑いた淫魔に〝子〟を召喚させる。
何もない空間に淫猥な魔力が集まり、彼女の目の前にヒトデのような形状の淫魔の子が現れれば、その顔にぺとりと張り付いていこうとして。
そして、ブシュウ、と。淫気の籠る催淫性の煙を、その鼻腔に、口腔にと吐きかけていく。
■エリザベート >
「っ、ええい、離せ、離さんかっ…!」
問いに答えようとしない男に歯噛みし、已む無しと魔力を高めてゆく。
…しかし
「!! ぐむ…っ!!?」
後ろを向こうとしていた故に反応が遅れ、ソレを視認した時にはそのヒトデのような魔物がべたりと顔に張り付いて───
「──! ~~~~ッ!?」
女のくぐもった声が地下室に響き渡る。
顔面に張り付いた得たいのしれぬそれは、何やらガスを吐き出す。
逃げ場なくそれを叩き込まれたエリザベートだったが、一瞬でそれがどういった性質のものか理解することとなる。
羽交い締めにされ僅かばかりに浮いていたつま先がびくびくと震え、膝が笑う。
瞬間的にじゅぱぁっ…♡と分泌された蜜が纏った薄布のドレスと、むっちりとした白い太腿を濡らしていた。
淫毒の類か──、と理解した頭も熱に侵されはじめ、高めていた魔力すらも霧散して、暴れ逃れようとする意志をその四肢から奪っていった。
■アキアス > 【お部屋移動いたします】
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からアキアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からエリザベートさんが去りました。