2023/12/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にエリザベートさんが現れました。
エリザベート >  
「さて…そろそろ頃合いかの」

日が落ち、闇の満ちる時刻。
昼間は慌ただしかった城内も静けさを見せる時間。
このような時間に場内を闊歩している者など何か怪しげなことを画策するものか、
何やら如何わしいことをしている者くらいしかいない。
…という偏見の元、薄暗い場内にはやたら目立つ白い女が廊下を闊歩する。

目的は、王城に巣食う悪徳を探し叩き潰すこと。
故にこんな時間、あえての深夜に、わざわざ欠伸を噛み殺しながら城内を散策しているのだ。
世直しは女の趣味の一つ。
悪いことを企む者、城内に潜む魔族にとっては面倒この上ない趣味だろう。

「定番で考えるならば…地下か」

如何わしい宴が開かれている、くらいならばよかろう。
が、そこにて交わされる悪辣な密約や、王族貴族の腐敗の温床となっているならばその限りではない。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にコルネさんが現れました。
コルネ > 城内を歩く女性の前方から足音が聞こえ、暗闇からぬっと男が現れる。
灯りを持っていたならその瞳の赤が良く見えただろう、背の高い褐色肌の青年が斬馬刀を肩にかけて。

「…ぁ?、誰かと思ったら、ランドルフ家のエリザベートさんか」

女性の銀髪と白銀の瞳、その姿を確認した後で、少し考えて出てきた名前を告げる。
じっと見つめた後頭をかきながら小さく溜息を吐いて。

「最近城内に徘徊者がいるって話で動員されたんだけど、もしかして何日も歩き回ってたりする?」

一応は王家の血を引きながらもう半分の血の問題で、王国からの動員等を条件に生きている青年。
女性本人に毎晩徘徊している覚えがなければ、そういう存在が他にもいるのか。
結果として夜目も効く青年は便利使いされるためにここ数日動員されていた様子で、少し疲れが見えるかもしれない。

エリザベート >  
「おおっと!」

暗闇から現れた見上げるような影。
エリザベートからすれば大男。
特別気配を察知する能力に優れているわけでもない女は普通に驚いていた。

「誰かと思えばとは随分な言い草じゃな、こっちの台詞じゃわ。驚かせおって~。」

あーびっくりした、と深呼吸。
さて、改めて相手を見上げれば…。

「あー、えー…、ヴェルシュルトルの倅か!」

やや思い出すのに時間はかかったが、これでも一応王城内部でのご意見番の一人。
一際変わった出自を持つ目の前の青年のことをきちんと知っている。
…思い出すのに結構かかったのは、まぁ仕方がない。

さてさて、青年の問いかけには女は胸を張って答える

「無論。王国に仇なす者共はこういった時間に動き出すものじゃからのう?
 お主こそどうした?なぜこんな時間に王城におる?顔に疲れが出とるぞ?」

ちゃんと寝ておるのか?と
つかつかと青年に歩み寄り、少し背伸びをして顔を覗き仰ぐように。