2023/12/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にシェティさんが現れました。
シェティ > 王城の地下、表向きには存在しない筈の秘匿された区画。
其処に幾つも連なった独房を思わせる小部屋の内のひとつに在ったのは、
小部屋の半分近くを埋め尽くす様相で鎮座し妖しげな駆動音を響かせ続ける魔導機械と、
その中に埋め込まれた部品の一部分であるかの如く、両手両足を固定され拘束された魔族の女の姿であった。

「―――……ッ………。」

人間の国の情勢を調べる最中、奴隷身分として集められたミレー族のみならず、タナール砦で捕らえられた魔族の多くが、
王城の地下で秘密裏に魔力を集める為の道具とされているといった類の情報は以前より聞き及んでいた。
まさか、この様な形でその実態を目の当たりにするなどとは思ってもいなかったが―――。

ご案内:「王都マグメール 王城」にリンカさんが現れました。
リンカ > (ガチャガチャ、カンカンと、金属鎧の立てる音と靴音が秘匿された区画へと響き始める。
そしてその音の発生源である武装した騎士が構えた剣を背後に突きつけられながら、一人の女が歩いてきて)

「ねぇ、別に逃げないしあなた達に危害を加える訳じゃないんだから、武器を突きつけるの辞めて貰えないかしら?
そもそも、ここにいる子の相手をするようにってあなた達のご主人様に私、言われてきてるんだけど」

(そう言っても魔族、と言うだけでこちらを恐れているのか、剣を下げるような様子もなく、やれやれね、と肩を竦めて後でこいつらのご主人様に言いつけてやろうと思いながら、女性の拘束されている場所に入っていく)

「なるほどね、こういう風になってるのね……えっと、あなた達は帰らないの?
監視、ね……まぁ、私は別にいいんだけど」

(逃げられたら自分達の責任問題になる、そう思っているのか、この場から離れる様子のない騎士達をしり目に、拘束されている女性へと近づいていって、にっこりと微笑む)

「初めまして。私はリンカって言って、王城の人に頼まれて貴女とエッチなことをしに来たの。
貴女にとっては不本意だろうけど、出来るだけ気持ち良くするから我慢してね?
それで、貴女のお名前を教えて貰えると嬉しいんだけど……」

(女性の前に立ち、明るい口調で言いながら拘束されている女性の姿を観察し、どういう風に攻めて気持ち良くしたらいいかしら、と算段を付けるように眺める)

シェティ > より力の強いミレー族や魔族の捕獲も可能とする拘束は、人間と大差無い女の膂力程度ではびくともせずに、
如何したものかと考えている最中、金属鎧の靴音を響かせながら近付いて来る気配に思考を中断する。

真っ先に想起するのは事の発端、タナール砦の近辺で突如己を取り囲み虜囚の身へと落とした騎士の一団。
やがて姿を見せた鎧姿の人物がその一団の内の一人と同一人物だったか如何かは記憶が不確かだったが、
彼等に連れられる様に姿を現わした女の姿は初めて見るものだった。

「―――貴女は………態々この様な処まで、一体何の御用でしょうか?
 仰っている意味がよく判らないのですが―――生憎、貴女方にそう易々と名乗るつもりは御座いません故。」

場違いさを感じさせる程に明るい口調で投げ掛けられる相手の言葉とは対照的に、
侍女服を纏った魔族の女は怪訝そうな瞳で彼等を一瞥した後、抑揚の淡い声で挑発じみた言葉を返す。
その言葉に苛立った騎士の一人が抜いた剣の切っ先が突き付けられるのにも怯んだ様子を見せず、
魔族の女の蒼銀の瞳は目の前の女―――己の姿を観察し、何かの算段を付ける様なその仕草の意図を伺う様に投げ掛けられていた。

リンカ > 「あらら、警戒されちゃってるわね。
まぁ、こうやって囚われの身になってるところに自由に動けてる女が出てきたんだからそうなるのも仕方ないわね。
何の御用って言われると、ここの根性なしの騎士達の代わりに、貴女のことを気持ち良くしにきたのよ」

(目の前の女性の様子に、警戒されるのも仕方ないわね、と思いながらも何をしにきたか、と問われれば内容を答えて。
拘束されている女性の頬に触れて優しい手つきで撫でていこうとしながら、その瞳をじっと見つめて微笑む)

「貴族達は魔族と肌を重ねるなんて、とか言ってるしここの騎士達は魔族が怖い、とか言ってるし。
だから、同じ魔族の私が派遣されてきたのよね……人間の男にされるよりはマシ、だと思ってくれるかしら?
私も、貴女みたいな綺麗な子とエッチ出来るのは嬉しいし」

(くすくすと笑いながら、魔族だと証明するかのように頭の上に狐の耳を生やしてみたり、見つめている瞳に淫魔としての力、淫らな気持ちにさせる催淫の力を使おうとする)

シェティ > 改めて、目の前の相手の様子を伺う様に蒼銀の瞳が向けられる。
高い身長と落ち着いた口調ゆえに大人びた雰囲気を感じるものの、外見は少女と呼んで差し支えない歳の頃だろうか。
相手の種族や正体を看破する能力には長けていない女の目から見ても、その出で立ちは何処か人間離れすらしている様に見えた。

「………気持ち良く、などと―――して欲しいと頼んだ覚えは御座いません。
 第一、如何して魔族の貴女が―――、ッ………。」

伸ばされた相手の手が己の頬へと、撫でるような手付きで触れられた刹那、拘束された侭の女はぴくり、と緊張に身体を強張らせ。
侍女風貌の女の思考を裏付けるかの様に、その白銀の髪の頭部に突如生やされた狐の耳は紛れも無く人間ならざる者の証明。
さりとて、人間の騎士達と共に姿を現わした彼女が己の味方かと云えば―――答えは否であろう。

そんな思考を巡らせながら、未だ警戒の色の籠った蒼銀の瞳を相手へと向けるものの。
其処に相手の紫色の視線が重ねられた瞬間、胸の鼓動が早まり身体の奥に燻る様な熱が生まれ始めるのに、戸惑いの色が入り混じる。

リンカ > <<部屋移動致します>>
ご案内:「王都マグメール 王城」からリンカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からシェティさんが去りました。