2023/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にサファイアさんが現れました。
■サファイア >
「………」
陽が傾く頃
差し込む陽の光が茜色に王城の廊下を照らす…そんな中
「…やっぱり地下に向かって…_
噂通り、地下牢だけじゃなくって何かがあるのかしら」
呑気に談笑しながら揚々と地下に向かう階段を降りてゆく王族、そして貴族の男達
その後をこっそりと尾けてきたのはこの国の王女が一人
大きな柱に身を隠すようにして息を潜め、地下へと続く階段へ向かう貴族や王族の顔をチェックしていた
顔も名前も知っている者も当然ありながら、中には王城で普段見ないような顔も…
「残念ながら…何かが行わてるのは間違いないのね……」
■サファイア >
実しやかに語られる、王城の地下に連なる噂は色々ある
そのどれもが、所謂…良い噂ではないものばかり…
勤勉な王女であるサファイアは有力者たる王族貴族の名は大体覚えている…一部については、その容貌も
故に、地下に向かってゆく彼らの中で知る顔があれば…当然胸が痛む
表向きには優良な…国に尽くしているといった顔をしている者さえも、その中に含まれている
‥名前を覚えておいて、後々に横の繋がりなども含めて調べれば…自ずと地下で行われていることにも通ずるか
「(……、あれは…っ?)」
見知った顔が一人、地下への階段へと姿を消してゆく
ただ、それは王族や貴族の男ではなく…自分と同じ、この国の王女の一人……
極めて親しい、といった間柄ではないにしても、何度か挨拶を交わしたことのある…
屈託のない笑みが印象的な姫だった。…そんな姫が、王族の男に連れられて、地下へと
──飛び出していきたい気持ちを抑える、冷静に、冷静に…
城内で噂される、その内容が頭の中を過ぎると、思わず追いかけていきたくなる…それを、我慢しなければいけない
■サファイア >
わざわざ地下に降りて秘密の健全な茶会…なんてこと、流石にないだろう…
より現実味を帯びて、輪郭をはっきりさせる王城の暗部、暗い噂の数々
この国の腐敗に繋がる中核にも思える部分…今は叶わずとも、いずれは是正をしなければいけない汚点となるもの
…前に助言を受けた、マスクをつけての地下への参加
もう十分に黒だとは思いつつも、自らの目で確かめるまでは信じたくないという思いもある
「………」
一歩、後退り
そのままドレスの裾を踏まないよう、小走りに駆け出す
長居をしても誰かに見られる危険が増えるだけ
今、地下へと降りていった彼女らを助けることは、自分ひとりの力では叶わず
ある意味、見殺し……けれどいずれ必ず、そう自分の心に誓ってその場を離れるしか、今はできることがなかった
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からサファイアさんが去りました。