2023/09/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 一歩あるくだけでかしがましく金属音響かせるフルプレートアーマーをきた兵士が解散を言い放つ。
それに合わせて王城の広間に集まった冒険者たちが解散していく。
散り散りにと王宮の出口を目指して消えていくのに、白服を来た少年は磨き抜かれた真白の柱に背を預けて足を止める。

「血の旅団……ねぇ」

討伐依頼の追加募集で訪れた王宮、仰ぐ広間は吹き抜けに高く天まで続くよう。
平気で土足で踏みしめるレッドカーペットは平民街では容易く手に入らぬ代物。
壁には所狭しと絵画の数々が飾られ、入り口に佇む召使いは礼儀正しく入室者を案内する。
調度から応対まで洗練を見せる美しき王宮。
でも、その支えとなるのは。

「俺たちの血税でこんなもん作るならもっと軍事費つぎ込んで兵士を集めろって話。
 ケチって俺たち冒険者まで狩り出してさ」

呟く声は俯きながら誰にも聞かれぬように。
周囲見渡す眸はひらひらと花弁のように揺れるドレスや濡れたように艶持つ礼服に訝しがるように睨む。

「俺としては金がもらえるならやるけれどさ。
 なんかな、って感じ」

広間では入城者を労る楽団の音が響き渡る。
美しい場所、ケチをつけておきながらも普段見えぬ世界を見詰める黒眸は拗ねたようでも、どこか明るい。

エリビオ > 一通り王宮を見回ってから去っていった。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からエリビオさんが去りました。