2023/09/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にファレーナさんが現れました。
ファレーナ > 王城の片隅──あまり人の訪れることのない小さな庭園。
庭師もあまり手入れを行き届かせていないのか、花々や緑がいささか褪せて見える。
その見離されたような庭園の小さな四阿に、影を頼るようぽつりとドレス姿の少女が一人。

まだ夏の熱さが残る緑の中で、淡紫の花のように佇む。

「──……でも、影にいると……少し、涼しい、です……」

四阿の作る影にはいり、そっと小さめの吐息を零した。
誰も来ないせいだろうか、警備の騎士の姿もなく、ゆえに居心地がいい。

──というか、仮にも王城に、警備の目の届いていないような場所を作っていいものだろうかと、ふと思いついて小さく首を傾げた。
さら、と月光色の髪が背から肩へと流れる。
誰かが、密談や私用のために、わざとそういう場所を作ったのかもしれない──と思いつくと、誰かが来るまではしばらく閑散とした静けさを愉しもう、と。

ファレーナ > しばし、静けさの中に身を浸し。
どこからか微かな音が聞こえると、するりとその場からすり抜けるように庭園を後にした──

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からファレーナさんが去りました。