2023/08/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/救護室」にネリさんが現れました。
■ネリ > 王城内に設けられた救護室。
その日は王都の近隣に出現した魔物の大規模な討伐作戦が行われたとの事で、救護室内は負傷した騎士や兵士の姿で溢れかえって居た。
「 ... おしまい、です ... 後は包帯を小まめに取り換えて、数日経っても痛みが続くようであればまた来るように、と ... 」
目の前のスツールに座る兵士の腕に薬を塗り、包帯を巻き終えてから診察した医師からの言伝を告げるのは、看護師ではなく一人の修道女の姿。
以前に訪ねた時はもっと多くの看護師や治癒師が常駐していたと記憶しているが、今は別件で殆どが出払ってしまっているらしい。
そうした理由で、神聖都市から別件の使いで偶然王城を訪れていた修道女も、彼らの治療の手伝いに駆り出される事となっていた。
とは言え、急を要する重傷者の治療や怪我の診断は唯一残った医師が担当している為、自分に出来るのは専ら軽傷者の手当て。
白布の仕切りで区切られた空間で今しがた手当てを終えた兵士を見送ると、次の順番を待つ患者へと呼び声を掛けた。
ご案内:「王都マグメール 王城/救護室」にアキアスさんが現れました。
■アキアス > 王都の近隣で行われた討伐作戦。
冒険者も、ある程度腕の立つものはと駆り出されて。
「ぃや、別にこんくらい……ぁぁわーったよ」
救護室の一角、とある騎士と冒険者の男が何事か言いあっている。
どうやら騎士をフォローし怪我した冒険者が、ここで治療を受けて行けと引っ張られてきた模様。
男としては、そう大した傷でもないと思ってもいるから、さっさと報酬受け取って娼館にでも行きたい気分。
けれどしつこい騎士に根負けして、ばさりと白布を潜って。
「……ぉー……。ぃやいいね。っと、じゃあ頼んでいいかいシスターさん」
入ったそこにいる経験そうな、けれど妙に色香を感じさせる修道女。
自分の中の淫魔も琴線に触れたらしく大いに騒いでいる。
彼女に気付かれて、それこそ浄化でもされたらことでは、とも思いながら、どっか、とスツールに座って腹部を見せた。
大きな古い傷のそば、薄皮一枚削ったような爪の痕。血は止まり渇いている。
■ネリ > 声を掛けてから少しの間。
何やら、仕切りの向こう側で何事かを言い合っている声に小首を傾げていると、程無くして一人の大柄な男性が姿を現わしたのを菫色の双眸が見遣る。
先程までの騎士や兵士達とは少々異なる印象を覚えたが、それが兵士と冒険者の違いによるものなのか、それとも何か別の要因からなのか、細かな機微は修道女には判らない。
「 ... ? ... はい ... 薬を塗りますので ... 擽ったいかも知れませんが、少しじっとしていてくださいね ... 」
いいね、と彼が口にした言葉の意図が汲み取れずに疑問符を浮かべながらも、見せられた腹部へと視線を投げ掛ける。
真っ先に大きな古傷が目に付いたが、今回負ったのはその傍にある爪の痕。既に血は止まっており毒を受けた様子も無いのを判断すれば、傍に置かれた傷薬を手に取って、失礼致します――と断ってから、指先に持った軟膏状の其れを彼の傷口へと塗ってゆこうと手を伸ばす。
■アキアス > 傍に座ればふわりと薫る女の匂い。
スン、と鼻を鳴らしながら、こちらの言葉の意を汲めないと表情に漏れ出るような様子をへらりと眺め。
鎧に類するものは別の場所に置いてきたのだろう。軽装で、シャツ一枚捲り上げて見せる傷跡。
そこに彼女の意思が集中するのを見ては、男の碧眼が細まって。
「あいあい、じっとしてるぜぇ。遠慮なく擽ったくしてくれ」
おどけた様子で言いながら、くっと、鍛えられた腹筋に浮かぶ傷跡を見せる。
修道女の指先が、ぬるり、と、軟膏を塗る合間。
彼の中の淫魔が男の悪巧みに賛成をし――……彼女の修道衣の下、隠れた個所からしゅるりと、
糸のように細めた触手を呼び出しては、その先端にある媚毒の滲む針でつぷん、と、彼女の腿を挿す。
僅かに身体の自由も制限するようなそれは、上手く彼女に通用すれば、
そのまま男の方にとその身を預けてしまうよう身体を弛緩させ、
そうしてとたんに身体に巡り、彼女の発情を大いに促すことだろう。
■ネリ > 修道女が男性の方へと手を伸ばせば、その動作に合わせて頭に被ったウィンプルと、その下に隠れた薄藤色の髪が微かに揺れる。
断った直後、その口から軽口めいた返事が返されるのに一瞬彼の方を見遣ったものの、すぐに目の前の傷の方へと向き直ると指先で傷薬を塗ってゆく。
「 ...... ッ ...... !? ... な ... に、を ...... 」
傷薬を塗り終え、その腹部に包帯を巻いてゆこうとした瞬間、不意に足元へと走ったチクリと刺すような痛みに身を竦ませる。
その正体を確かめようとするよりも先に、力を失ってゆく修道女の手から包帯が床へと落ちて、前屈みの姿勢の侭その身体は男性へと預けるように撓垂れ掛かってゆく。
自身の身に起こった出来事を理解できない侭、紡ごうとする声は上手く言葉にならない。
代わりに熱病に侵されたかの様にその身体は熱を持ち、吐き出す息は熱く乱れ始めていた。
■アキアス > ふわりと揺れる薄藤色。それをくしゃりと撫で愛でる感触を思い浮かべながら。
傍でその身体を無遠慮に眺めまわせば、清貧なシスターとも思えない肉付きのよい体型に見える。
はっ、と、男の興奮から漏れた息は、彼女には傷口への刺激で漏れたもの、と、聞こえたかもしれず。
「お、っと。大丈夫かーい! シスターさぁん? こりゃいけねぇなあ…?」
大根役者ももう少しうまくやるだろう。けれど逆に、粗野な冒険者らしく響いたか。
とさりと預けられる彼女の身体を抱き支え、柔らかな感触にちろりと舌なめずりをし。
「おお、ぃや座った時から調子悪そうだったンだがよ。
癒しの御業を使いすぎたのか、血なまぐさいのに慣れてねぇのかなぁ。
ああ、いいよ、俺のほうが軽症だ。場所だけ教えてくれりゃ、連れてくよ…」
彼女の身体を横抱きに抱き上げ、乱れる呼吸に乗る色を愉し気に見遣り。
けれど表面上は気遣うような風に装いながら、助けられた贔屓目で男の欲望に気付けない騎士に、
どこか静かに休ませられる場所にと言われれば自分がと申し出る。
自分の怪我や討伐作戦の戦果やらに夢中の騎士、兵士たちを尻目に、
作戦参加の報酬を、これからたっぷりと受け取る算段なのかもしれず……
■アキアス > 【移動】
ご案内:「王都マグメール 王城/救護室」からアキアスさんが去りました。
■ネリ > 【部屋移動致します】
ご案内:「王都マグメール 王城/救護室」からネリさんが去りました。