2025/05/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」に孫伯さんが現れました。
■孫伯 > 今宵も今宵、富裕地区の邸宅街に明かりが灯る。門扉に掲げられた木製の看板を掛けるや否や。頭からローブを被った女性が慌ただしく店の中へ。
「はいはい、大袈裟な行動はかえって人目に触れますよ?」
後を追うようにして店に戻る。ローブを取り顔を出す貴婦人が取り出したのは小瓶。その中身は綺麗に洗われ空っぽに。
少量ではあったが一晩でという量でもなかったはず。返品でもない、となれば──。
「では、同じものを……。 今度は是非、旦那様と一緒に。 えぇ、その時は貸し切りでも」
返却された瓶の戻ってきた日付からいってこれではすぐ不足することになるだろう、と。
一回り大きな瓶に詰めて手渡す。支払いを済ませ帰る婦人の足は、来た時よりも足早に。
「──最近は専ら、香油だの薬だのが売れますね。」
魔道具や淫具に比すれば安価である事が一番の理由だろうが、どうも最近のご婦人は大人しい。と嘆息が漏れた。
先ほどの薬の瓶をカウンターに置いたまま腰を下ろすと綺麗に洗われた瓶を手の中で転がしていた。
■孫伯 > 幾つもの小瓶が並ぶ。それらを棚へと並べながら夜は更けてゆく。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」から孫伯さんが去りました。