2025/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」に孫伯さんが現れました。
■孫伯 > 既に夕食を終え表通りの人気も増えた。
そんな表通りに面したカフェのテラス席、通りに背を向ける形で腰を下ろし寛ぐ姿。
テーブルには透明な急須に様々な葉が浮かんでおり香りが立つ。
口元へ運んでは視線をカフェのガラスに映りこむ背後へ向け、その視界に収まるのは──
「どうぞ、お楽しみください。」
鞄の中に手をやり取り出した瓶を通りの紳士へ。瓶と貨幣の交換を終えると、
紳士は連れ立った女性と共に、表通りから裏通りへと消えて行った。
「先日の娘が、良い広告塔になりました。」
初回サービスという名目で提供した媚薬の類。自らの主へ用いたのか、恋仲相手かは不明だが
少なくとも、女性を獣に変える。と噂になったようで。噂故に、取り締まりの憂き目にあうのを警戒した。
それからも、数名の紳士が来たかと思えば──
「…………これはこれは、感想、お待ちしていますね。」
見知ったマダムが臆面もなく買いに来るのだから感想くらい求めても罰は当たるまい。
そんな商売を店の軒先で行うのだから……、お茶のお代わりのチップは、大いに弾んだ。
■孫伯 > お代わりを持ってきた給仕の女性へと弾んだチップのおかげか、暫くは一人静かに過ごす事が許された。
おかげで想定の量の8割を捌けたところで、店の外からも見えていた鞄を足元に収める事で閉店の合図。
手の中の桃色の液体が入った小瓶を転がしながら、残りのお茶を楽しもう。
其の頃には食後の客で賑わい始めテラス席も一杯に。所々相席が始まっていたが、
食後、飲酒後のせいもあるようで意気投合した楽しそうな声音も方々から聞こえる。
「一見治安の良さそうで、きっと貧民街よりも治安が悪いんでしょうね……。」
其の治安の悪さに一役買っている身ではあるけれど、店で落ち合い出かける姿や、軟派にいそしむ姿を眺めるだけでも、楽しいもので。
■孫伯 > 「お勘定を。」
結局、チップ目当てか献身的に世話をした給仕へと
釣りは取っておいてと告げてから鞄を手に立ち去る。
テーブルに残った小瓶が一つ。誰の手にわたったのかは知らない。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」から孫伯さんが去りました。