2025/05/10 のログ
■タマモ > 「ほほぅ、確かに、勝手知ったる…ともあるもの、ではあるが…
今のお主を、一人に、と言うのも憚られる。
一人にした途端、またぶり返したりなんぞしたら、後味が悪いのもあるしのぅ?」
少女の意見から、少し考える仕草を見せるも。
せっかくの機会、と伝えたのは、少女の為の言葉でもあるが、己の為の言葉でもある。
何んとなしにでも興味を抱いた少女、もう少し色々と、との考えも浮かべば。
とりあえず、そんな、もっともらしい言葉を、まずは添えてから。
「あー…まぁ、それも無い事はないか、妾は余り気にせんが。
ともあれ、今日のところは、妾に任せて欲しいものじゃが、どうか?
常連、とまではゆかぬが、よぅ通っておる宿がある、そこに泊まる予定だから、お主も一緒にな?」
それは、何となく分からなくもないのは本当の事、だが、そうであっても気にしないのも本当の事。
己からすれば、可愛いければ何でも良し…とまでは、さすがに言わないが。
見聞を広める意味でも、己に心配をさせない意味でも、お願いしたいのだが…とか、そんな事も伝えながら。
その少女が使う宿も興味はあるが、今回は己の宿を、と勧めてみよう。
■ラナ > 任せてほしい、と問われれば。まだ夜までは時間があることもあって、宿自体は決めていたわけでもなかったし、同行するそれ自体は構わないものなのだけれど。
頷きながらも、暫し考えてから、所在なさげに小さく言って。
「あの、ご一緒させてもらえるのは……助かります、けど。
恥ずかしながら……たぶん、着いたらいちど、盛大に……吐きそう、で」
もちろん、部屋に入った途端に床に、と言う意味ではなく。手洗い場に、ではあるのだけれど見苦しい所を見せそうな気がする、とは伝えておいて。
いつもならそこまで酷くはならないのだけれど、近頃少々無理な酷使のされかたをしている。
「それでも気にされないのなら――お言葉に甘えます、はい……」
こうなった理由が理由、もとい男たちに無理させられたから負担がかかっている事情。ゆえに、どういう種なのかはともかくどこか人ではない同士と言う以上に、女性同士、なのは安心できる気もして。
何より、誰かの優しさが欲しい心持ちではあったから、何もお返しできるような身ではないけれど、今は素直に甘えさせてもらおうと。
抱えられるような体勢できちんとはできずとも、できる限りに丁寧にお礼をしよう、と頭を下げて。
■タマモ > さて、少女からの答えはどうか?
少女を抱き寄せる腕はそのままに、その答えを待つように、小首を傾げ見詰めていれば。
「あぁ…先も言うたが、出してしまうのも、手ではある、とな?
むしろ、そうした方が後が楽になるやもしれん」
いや、うん、さすがにそれは分かってる、そう言わんばかりに頷いて。
とは言え、少女の現状を知らないのだから、どうしてそうなのか、までは分からずだが。
だからと言って、やるな、とか、さすがに言えるものでもないだろう。
「いやいや、妾もそれは言っておった身、気にするものでもなぁ?
それならば、さっそく向かうとしよう…ほれ、こっちじゃ」
異性とではどうなのか、同性とではどうなのか、分からないが、それは、これから理解してゆけば良い。
少女自身の他の事についても、また知ろうとするならば、同様だ。
抱えているのだから、上手く頭を下げられないのは仕方ない事、代わりに、ぽんぽんと肩を叩き。
少女を連れて、目的の宿へと向かうのであった。
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